
- 作者: たくきよしみつ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/17
- メディア: 新書
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小さなコンパクトデジカメでも,画素数は1000万になってきた。でも,そこまでの画素数が必要なのだろうか。わたしは,200万画素が出たときに,はじめてデジカメを買った。200万画素あれば,計算上は10cm角程度の大きさで商業印刷が可能であったから。
さすがに初期のデジカメの写りはやや悪く,ある程度の補正が必要だった。小さなカメラなので,やはり限界があるのだろう。そんなふうに思っていたが,次に買い換えた300万画素のカメラの写りは,それほど悪くはなかった。その次に買ったカメラは500万画素で,さらに写りはよくなった。でも,直接見た色とは,明らかに違う色に写ることがあった。
デジタルカメラは,もはや画素数ではない。レンズや画像処理など,画素数以外の性能が写りに大きく影響している。そのように思っていたからこそ,デジタル一眼を買うときに,Nikon D40が600万画素であることは気にならなかった。
なお,30年以上も使っていて,慣れ親しんだ一眼レフは,やはり使いやすかった。思ったものにピントが合っているかどうか,ファインダーでしっかりとチェックできる。どうしても合わない場合は,マニュアルにして合わせることも簡単にできる。
こういった個人的な思いが,この本にはきちんと説明してあった。さらに,露出や深度などの写真の基礎や,デジカメに備わっているいろいろな機能の活用など,デジカメで写真を撮るために基本がまとまっていると言える。
スペックばかりながめているのではなく,そこそこのカメラでたくさんシャッターを切ってみることだ。そして,できあがった写真を楽しみながら,カメラの癖をつかんでいくことが大切だと思う。