家族旅行3日目(岩山展望台,盛岡市内)

きょうは天気がそこそこよい。ホテルをチェックアウトして駅のコインロッカーに荷物を入れる。岩山展望台への行き方や,市内観光の情報を聞きに,観光案内に向かう。

何を見間違えたのか,この案内を見て,右手に歩き出してしまった。駅の端まで行って逆戻り。もう一度この案内を見て,はじめて違う方向に歩き出していたことに気づいた。
わたしは緑と赤の識別はできる。だから,左側にある「2Fにお進みください」という文字も読むことができる。でも,この色分けはいただけない。なぜ緑の中に赤い文字なのか。白い文字の方が見やすいのに。

わたしの父は赤と緑の区別がしづらい色覚特性をもっていたと思う。山の絵を描いたら,山火事だと言われた,という話を聞いたことがある。わたしも石原式検査では,よく「?」とマークされた。そのような微妙な色覚特性があるのかどうかわからないが,わたしは緑色がかなり暗く見えているのではないかと,最近思うようになった。
ちょっと前のことだが,Windows2000のアップグレードパッケージは黒い箱だと思っていた。でも,買ってからよく見たら,深い緑色だった。このようなことはよくある。
単なるわたしの不注意から見間違えただけではあるが,色の見え方には個性がある。特に,緑と赤は識別しづらい人がいると言うことを意識して,このような案内はつくるべきだろう。この案内を責めているのではなく,広くそのようになって欲しいという意味で。

遠回りしたが,何とか観光案内で情報を得る。岩山展望台へのバスの時刻は,もともと調べてあった通り。1時間に1本もないので帰りも要注意だ。

バスに乗って発車を待っていると,プリペイドカードの読み取り機でトラブル。発車時間が過ぎているのに発車しない。まずは電源を落としてみればいいのに。待ちきれず,そのアドバイスがのどまででかかったときに,運転手がエンジンを切って電源を入れ直した。やはりこれで回復。3分くらい遅れてバスが発車。

バスの中のポスター。1つはテロ警戒中。不審なものを見たら,テロリストの仕業と思えと。こんなに煽ってどうするつもりか。最近はどこに行ってもこの勢い。
もう一つは更生に暖かい手を。人を見たら疑うことを主張しながら,一方では逆のことを。よくも並べて貼ったものだ,と思うのは,ひねくれ者のわたしだけかも。

展望台に着く。天気は悪くないが,岩手山は雲がかかり見えなかった。残念。




啄木望郷の丘だそうだ。啄木がいた。まわりはこんな感じ。




何の実なのだろうか。

チョウも飛んでいた。


胴体が赤いアリもいた。

みごとな木のトンネル。道には木は生えていない。その部分の光を奪い合って,木は道の上を包み込む。

啄木詩の道でした。

ここにもアカツメクサが咲いていた。

虫に食べられ,葉脈だけになった葉っぱ。虫も植物も,生きていくのに必死なのだろう。

啄木詩の道でおやつを食べ,予定していたバスで山を降りる。ひとまず盛岡駅に戻り,昼食にする。じゃじゃめんか盛岡冷麺か。娘が辛いのが苦手で,じゃじゃめんにする。ガイドブックについていた店。じゃじゃめんは,こんなもの。

食べ終わったら卵を割って混ぜる。そこにスープを入れてくれる。

店はこんなふう。となりには盛岡冷麺の店が。さらに,その2つの店は,経営が同じチェーン店。どこに行っても,街中は大資本が勝利するようだ。

盛岡都心循環バス「でんでんむし」に乗る。1日乗車券を買ったので,何か乗っても300円。お得だ。まずは岩手銀行中ノ橋支店。

続いて,啄木・賢治青春館へ。外観はこんな感じ。

次の予定をあまり考えず,ここに時間をかけすぎてしまった。次は鬼の手形を見に行く。鬼と交渉し,約束をしたときに鬼の手形。どこが鬼の手だ??


こんなふうに手のあとがあるというのだろうか。

どこに行っても,この手のものはありそうだ。
さて,「鬼の手形」は英語で何というのか。

盛岡観光もここまで。循環バスに乗って,盛岡駅まで戻り,そこで土産を買う。荷物をロッカーから出し,いよいよ東北ともお別れだ。最後に,小岩井農場ソフトクリームを。

午後4時過ぎの新幹線で盛岡を出る。途中の風景。



皆はぐっすり眠っている。わたしはパソコンを出して,撮影した写真の整理をする。

6時半ごろには東京駅。ここで東海道新幹線に乗り換える。盛岡で買った駅弁と,東京で買った缶ビール。これがきょうの夕食。

弁当を食べてからも,パソコンを出して写真の整理の続き。皆はまた眠っているようだ。8時過ぎに名古屋駅に着く。

これで今回の家族旅行は終了。なお,この記録はなかなか時間がなく,8月19日に書いた。