家族旅行2日目(花巻,宮沢賢治資料館など)

朝起きると雨。先週の予報では,きょうから晴れることになっていた。残念。
7時半に朝食。旅館らしい雰囲気の内容だが,やはり「草」っぽいものがあった。一口食べただけで,苦くてわたしには食べられなかった。カナダ人は来ていない。あとで聞いた話では,青森で野宿して疲れたから,朝はゆっくり眠るとのこと。

われわれは,8時45分ごろに,宿に荷物を預かってもらい,近くの毛越寺に出かける。雨が降っており,傘をさしながら歩く。息子はかさを持ってこなかったため,宿で借りた。感謝。
途中,道端には,こんな花が咲いていた。アカツメクサだろうか。

また,つる植物が他の植物に巻きついている。なかなか激しい戦いである。

毛越寺に入り,まずは本堂へ。

すばらしい庭,浄土庭園がある。

横道では,ハスの花が咲いていた。

この流れに盃を浮かべ,流れに合わせて和歌を詠むそうだ。平安時代の遊びを再現して,いまも行われているらしい。



キキョウが咲いていた。

池には,ヘンな船がある。顔が違っている。


なかなかひょうきんな面持ちの像。

カエデの実があと少しで飛び出しそう。

同じ木に,セミの脱け殻が。

雨の中を,このようなものをながめながらぶらついたあと,宿に戻って荷物を受け取る。そこでカナダ人が青森で野宿した話などを聞く。彼も同じように,荷物を置いたまま,近くに出かけたらしい。でも,われわれより先に荷物はなくなっていた。どこかで会わなかったかと聞かれるが,残念ながら会っていない。

お値打ちで郷土料理も楽しく,また部屋もそれほど悪いわけではない。満足してその旅館をあとにする。平泉駅まで出て,そこから花巻に向かう。名古屋から乗ってきた切符は,盛岡までの往復で買ってある。距離が長いので,途中下車もできる。きのう,平泉で途中下車している。その切符で花巻まで行き,そこでまた途中下車する。
花巻駅のようす。




コインロッカーに荷物を預けると,11時半頃。ここから宮沢賢治記念館までバスで行く予定だが,バスの時間まで30分ある。また,昼食をとりたい場所は別にあるので,バスの時間まで,駅でパンを買って,おやつにする。

バスに乗って20分くらい,宮沢賢治記念館前で降りる。バスの本数は非常に少ない。記念館からではなく,イーハトーブ館へ先に行く。途中,白いアジサイが咲いていた。

イーハトーブ館のようす。中のようすは,撮影するのを控えたため写真はない。


わたしは「注文の多い料理店」の話をはじめて知った。そう,賢治の里に来ているが,宮沢賢治を呼んだこともなければ,有名な話のストーリーですら知らなかった。最初は,「決してご遠慮はありません」というヘンな日本語が気になった。それが物語の中のものとは…。あまりにも知らなさすぎ,恥ずかしい。
ここで賢治の経歴など,およそのことを学習する。

それから,まわりに花が咲いている日時計に向かう。途中,コンクリートの階段にセミのはねが貼り付いていた。なかなかきれいな形だ。

いつものように,雑草も撮影。

日時計のまわりにあった花壇のようす。まずはフクロウから。(^^ゞ





トンボがいた。


カエルもいた。

次に,宮沢賢治記念館に入る。

賢治のことを知ると,一度作品を読んでみたくなる。
ただ,中学校のとき,教科書にのっていた「よだかの星」で苦しんだ。先生の説明がよくわからなかった。わたし自身,ストーリーを理解できていなかったのだが,それがますます混乱してしまった。それ以来,宮沢賢治の作品には近寄らないようにしていた。30数年も前のことである。

ゆっくりと記念館を見て回り,やや遅い昼食を,記念館に隣接したレストラン「山猫軒」でとる。

店を出たところにアリがいた。大きくて,胴体が赤いアリだ。

道路をはさんで反対側にある童話村に向かう。途中,なつかしい郵便ポストが。

童話村でのようす。また,雨が降ってきた。

水中に藻があると,その水面にウキクサがあるように見える。何か関係があるのだろうか。

不思議な形の葉っぱ。成長過程のすがたなのか,切れ込みのある丸い葉っぱ1枚だけ植物なのか。

2,3日,雨が降っているからか,キノコがはえていた。

それにしても,童話村とは関係のない写真ばかりだ。

童話村は4時半に閉まる。1時間に1本あるかどうかというバスが4時49分なので,急いでバス停へ。バスで花巻駅に戻り,花巻から盛岡に向かう。盛岡に向かう途中,激しい雨になるが,盛岡についたら小降りになっていた。

平泉,花巻と途中下車し,2日間使ってきた切符とも,これでお別れだ。


平泉駅花巻駅と違って,盛岡駅はやはり立派だ。さすがは県庁所在地。

すぐにホテルにチェックイン。少し休憩してから,駅地下にある居酒屋風の店で夕食。息子は未成年なのでグレープジュース。わたしたちは日本酒。3種類をグラスでたのんで,それぞれ飲み比べてみる。食べるものもつまみばかり。

息子だけはご飯ものを注文。

わたしは地ビールも飲んでみた。特に,どうってことない黒ビール。

きれいにたいらげた。

牛のたたきといくら丼を追加。


息子はデザートに杏仁豆腐。

いい気分になって,ホテルに戻る。ホテルでも飲もうということになり,コンビニでつまみと飲み物を買う。風呂上がりにカクテルを分けて飲む。息子は未成年だからダメ。

10時過ぎごろまでわたしと息子の部屋で騒いだのち,女房と娘は隣の部屋に。息子はすぐに眠ってしまった。わたしは持ってきたコンピュータをネットにつなぎ,新幹線で書いたものをアップロードする。最初はうまくいかなかったが,設定を変えて成功。12時過ぎまで,撮影した写真の整理をする。