近所でボヤ騒ぎ

朝食の片付けをしていたら、消防車のサイレンの音が聞こえる。何台も走って行くのはいつものことだが、そのサイレンが近所で止まる。

朝食の片付けのあと、鍋のふたのつまみがぐらつくので、新しいものに取り替えた。2つセットだったので、残った1つを所定の場所に片付けようと2階北側の部屋に入って驚いた。わが家の北側には月極駐車場があり、その向こうの道に消防車が止まっていた。

ながめていたら、ホースを伸ばす作業をはじめていた。どこから引っ張って来たのか、小さなリヤカーのようなものにホースが巻いてあり、それを引いて横切っていった。

これは大変だ。近所で火事だ。外に出ると近所の人もざわざわしていた。ちょうど隣の奥さんが帰ってきて、近所のクリニックらしいと。私はそのままそちらに向かった。

クリニックに近づくと、消防車や消防服を着た人、警察官と、私のような野次馬でいっぱいだったが、消防は撤収をはじめていた。クリニックの前までいくと、理事長が出てきて、集まっている人たちに頭を下げ、「水晶で火が出た」というようなことを言っていた。おそらく、置いてあった水晶に朝日が当たり、焦点が合ってしまって燃えだしたのだろう。

早めに気づいたのだろう、幸いにも消防車が到着した頃には火は消されていたようだ。それを確認し、消防車は撤収をはじめたのだと思う。

ペットボトルに水を入れたものなど、光の屈折で火事になることを聞いたことがある。確かにその可能性はある。今一度、意識したいと思った。