洞川温泉旅行の2日目。
女房は朝6時過ぎに温泉に行った。これで3回目だ。私は,旅館について少し休んだあとに行った1回のみ。
8時少し前に,朝食の用意ができたと連絡があり,昨日の夕食と同じ部屋に移動。朝食はこんな感じ。これに味噌汁とご飯,さらに茶粥も付いてきた。そう言えば,5年前の今ごろ,奈良に行ったときにも茶粥を食べた。また,湯豆腐の土鍋に見覚えがあると思ったら,これも5年前の奈良での朝食だった。そのときのブログはこれ。
油揚げとシシトウなどを網で焼いて,しょうがじょう油で食べる。旅館の朝食でははじめてだが,子どもの頃,焼いてしょう油をつけた油揚げを母がよく弁当に入れてくれた。
豆腐だけと思っていたら,湯葉なども入っていた。
時代を感じさせるものが飾ってある。ただ,ちょっと賑やかな印象。
その横には,電源の配線や壁の補修が,けっこう雑にしてある。このアンバランスがなんとも言えなかった。
最後のコーヒーは,連絡すると出してくれる。昨夜の夕食同様,自分たちのペースでのんびりとした朝食ができた。
旅館の中のようすを,忘れないように撮影した。「帳場」というのが印象的だった。
今日は,Nikon F+NIKKOR-H Auto 85mm F1.8にモノクロフィルムでも撮影。
9時半過ぎにチェックアウト。車を旅館の駐車場にしばらく停めさせてもらい,洞川温泉の町並みと,その近辺を散策する。
まずは洞川温泉の町並み。
次に,川を渡って龍泉寺へ。
龍泉寺の裏側から,自然遊歩道に入って,長いつり橋を渡る。
チョウがいた。この季節のチョウには,自然のきびしさを実感させられる。
龍泉寺の裏側にあった滝行の場所に戻った。
2時間ぐらいぶらつき,そろそろお昼。バス停の前にちょうど店があったので入った。女房や鮎,私は岩魚の塩焼き,それにざるそばを食べた。塩焼きがうまいのは想像していたが,そばがまた,冷たくてこしがあり最高だった。歩き回って空腹だった,ということもあるかもしれないが。
最初は客がほとんどいなくて,やはり平日だからかと思っていたら,正午を少し回ったくらいから,次々に客が入ってきて,狭い店がほぼ満席。料理も出るのが遅れると,客にことわっていた。
腹ごしらえもすんで,このまま面不動鍾乳洞に向かうことにした。
これ以上,坂道は無理だと思ったので,迷わずモノレールに乗る。乗り場に着いたら誰もいない。インターホンがあり,それで連絡することになっているようだ。連絡しようとしたとき,後の方から「乗られますか」と声が。無事にモノレールで上に向かった。もちろん他に客はいないので,モノレールは私たち夫婦の貸し切り状態。
それにしても,急な坂を登る。もともと,その急勾配に合わせて,椅子が設置されているようで,不思議な感覚になる。
到着してから,モノレールの乗車代と鍾乳洞の入洞料を払った。鍾乳洞に入る前に,モノレールの終点地点からのながめ。温泉街とその周辺が一望できる。
鍾乳洞に入る。あまり大きな鍾乳石はない。また,色の付いた照明は好みではない。もっと自然な状態を見たいのに。
今日は天気もよく,少し汗ばむくらいだったが,鍾乳洞の中はかなり涼しかった。中から外に出ると,眼鏡が曇ってしまった。
帰りは歩いて降りた。ただし,それほどおもしろいものもなく,勾配の急な道をただ降りるだけだった。
少しお茶をしたい。喫茶店を探して,また温泉街を歩く。
喫茶店に入って一休み。
昼食の時間を含めて,もう4時間近く,このあたりをぶらついている。私たち夫婦の旅行は,最近いつも,こんな感じだ。のんびりできてよいと私は思っている。
喫茶店でパンの切れ端をもらった。川にいるマスに投げると,マスが食べるという。せっかくなので,すぐ近くの橋からマスに向かって投げた。あっと言う間に食べる。
車に乗って,いよいよ洞川温泉ともお別れ。次は,天河大弁財天社(天川神社)に向かう。途中,行きに目についた,ローソンによく似た店を写真におさめた。
天河神社で撮った写真は次の通り。
明日からまた仕事なので,あまり遅くならないように帰りたい。今回の旅行はこれで帰路につくことに。
来た道をそのまま通る。途中,街中で渋滞していて,時間がかかったが,西名阪に入ってからは,国道25号,東名阪とスムーズだった。国道25号を走っているときに,ときどき激しい雨が降った。この旅行はずっと天気に恵まれて,ほんとうによかった。
午後7時少し前に御在所SAに着いた。ここで夕食。昨日の朝も同じSAだったが,下りと上りで店がまったく違っている。落ち着いて食べたかったので,レストラン「カキヤス」に入る。女房は牛めし重,私は八丁味噌ハンバーグ。味噌の入ったデミグラスソースは意外にもおいしかった。
あとはまっすく自宅まで。家に着いたのは午後8時少し過ぎだった。
今回もあまりあちこちせず,宿の周辺を散策するくらいだったが,その分,のんびりできた気がする。ちょっと,自然歩道がからだにこたえてはいるが,精神的には休まったと思う。