丹生川・白骨温泉旅行:2日目

丹生川・白骨温泉旅行の2日目。

女房は朝早く起きて風呂に入った。私は朝に風呂に入る気になれず,温泉に来ても朝風呂はパス。

昨日は西日で暑かったと思ったら,朝もそれほど涼しくはなかった。冷房も動かしてみたが,昨日と同様にあまり効果はなく,窓を開けても同じだった。

旅館らしい朝食だったが,朴葉味噌が高山らしいものか。

昨夜の夕食のときにもあった花。きれいなアジサイだ。

部屋の窓から見た風景。まわりは田んぼが多かった。

旅館の中の風景。

チェックアウトして車に荷物を入れて,宿のまわりのながめたら,食事をした部屋に飾ってあったのと同じようなアジサイがあった。

田んぼが広がるなつかしい風景。私の子どもの頃,名古屋の端っこに住んでいて,まわりは一面,田んぼだった。

コスモスも咲いている。

アジサイ,コスモス,ヒマワリが同時に咲いているのもめずらしい。

朝,8時40分に旅館を出発して,飛騨大鍾乳洞に向かう。途中に宿儺の足跡と言われる石があるはずだった。でも,パンフレットに書いてあるあたりを往復してみたが,何の案内もなくわからなかった。観光にするつもりなら,もう少しわかりやすくしてほしいと思う。

宿儺の足跡はあきらめて,飛騨大鍾乳洞に9時10分頃到着。自販機でお茶を買って水筒に入れた。まずはここで記念撮影。

巨大な鍋。本当にこれで調理するらしい。

どうしてここが聖地なのか,よくわからないが,恋人の聖地とのこと。

トイレに寄ってから鍾乳洞へ。上から眺めたようす。

鍾乳洞入り口前にある大橋コレクション館をざっとながめる。この鍾乳洞を発見して観光資源にした人のコレクションを展示しているところらしい。中は撮影禁止なので写真はないが,象牙やひすいなどの工芸品,七宝焼き,化石,宝石の原石など,実に雑多なコレクション。さらに100kgの金塊までも展示していたという。その金塊の強奪事件があり,犯人がつかまって戻ってきたものの,大きな固まりは切り刻まれてバラバラに。でも,その切り刻まれた金を展示してしまうしたたかさ。すごい。

やっと鍾乳洞。入った瞬間は温度差に驚いたが,半袖Tシャツのままで見学はできた。中で撮った写真は次の通り。



















写真の撮影データを見ると,30分くらい中にいたことがわかる。外に出ると,気温差で眼鏡が曇った。そして,カメラもこの通り。

出口は上の方にあり,階段を降りていくことになる。途中に店があって,そこでソフトクリームを買って食べた。

岩魚がたくさんいる場所を通過して,元のところに戻る。

飛騨大鍾乳洞の駐車場入口近くに,両面宿儺洞窟へ行く道があったらしいが,いまは閉鎖されていた。その洞窟まで登れない人のために設けられた両面窟遙拝所があり,それは見ることができた。

11時20分くらいに駐車場を出て,近くにある善久寺に向かう。ここにも両面宿儺像があるとパンフレットに書かれてあった。わかりにくかったが,カーナビに設定もできたし,寺に向かう道には標識もあったので,5分ほどで到着できた。

しかし,両面宿儺像の案内は何もない。宿儺が食事をしたという御膳石が境内にあるはずだが,探してもよくわからない。通りがかった草取り作業の人に聞いてみても,よく知らないようだ。

しかたがないので,ドアベルを鳴らして聞いて見ることにした。でも,鳴らしたが応答なし。結局はあきらめて寺をあとにした。写真は,寺にいたカエル。

昨日訪ねた千光寺は,宝館など展示施設もつくり,それぞれに拝観料などを得て運営していた。本来は,地元で静かに守るものかもしれないが,両面宿儺を観光資源にするなら,これくらいは必要だろう。そして,このような観光資源として扱いたくない,扱えないのなら,パンフレットに載せるべきではないと思った。

パンフレットは印刷したら,なかなか修正はできないため,現実とは違ってしまっているのかもしれない。新型コロナで思ったように人が集まらないこともあるだろう。それであっても,ネット上でよいので,それぞれの場所をわかりやすくしたり,細かな情報を出すべきではないか。パンフレットに書いているが,実際に見ることができないものが続いて,ちょっと失望した。

何も観光できず,11時半過ぎに善久寺をあとにした。次の目的地は平湯大滝だが,その前に昼食。道路沿いにあった明郷というそば屋に入る。

二人ともに,とろろつけそばを食べた。女房はトマトジュースも飲んだ。

12時10分くらいに店を出て,12時35分に平湯大滝に到着。駐車場から少し歩くだけで見学場所になった。ここでの写真は次の通り。








人の波があり,多いときは見学場所に人がたまるが,まったく人がいなくなることもある。ゆっくり写真を撮ることができた。ただ,なぜか小さなハチ(もしかしたらアブ?)が多くて,じっとしているとカメラのストラップや帽子の上に止まるのはちょっと気になった。

午後1時10分くらいに平湯大滝をあとにして,平湯民俗館に5分くらいで着いた。民俗館と言っても,古い家があって勝手に見るだけ。近くに公共温泉があり,古い家が休憩所にもなっているようだが,人はほとんどいなかった。女房は足湯を楽しもうとしたが,湯が熱すぎてすぐにやめてしまった。私はあちこち写真を撮った。








駐車場のすぐ横が平湯神社。ここにも少し寄ってみた。

1時40分くらいにここを出て,近くにあるクマ牧場に向かったが,わざわざ入場料を払ってクマを見るのもどうかと思いはじめ,到着したが中には入らず,今日の宿がある白骨温泉に向かうことにした。

もっと時間がかかると思っていたが,有料道路を通ったら早かった。くねくねした山道を通る代わりに,有料道路ではいくつかのトンネルを通過するため,距離もかなり短くなるようだ。

2時45分くらいに,白骨温泉観光案内所に着いた。ここでパンフレットをもらい,車をここの駐車場に停めたまま,近くにある三十三観音竜神の滝まで歩いて見に行った。そのときの写真は次の通り。









ちょうど,車を停めた前が,野天風呂の入口だった。歩いて来た橋の上から,男湯は丸見えだった。

到着時間が予定よりも早かったので,念のため宿に電話して車で向かう。もうすぐそこが宿で3時10分に到着。女将と思われる人が,道まで出て待っていてくれた。若い男の人もいて,荷物を持ってくれた。昔ながらの温泉宿という,その名の通りの旅館。車は玄関前に停めたまま,鍵をフロントに預けた。あとで駐車場に移動してくれるとのこと。部屋に入って少し休憩。

ここも冷房はないが,自然の涼しさが心地よい。

白骨温泉の湯はなかなかよい。白い色が見た目も,ほのかな香りも心地よい。それほど広くない風呂場だが,ほかに客がいないので,ゆったりできる。窓が開けてあり,少し冷えるくらいだが,だからこそ湯に長くつかれる。流れ出る湯を眺めながら,私にはめずらしく,10分くらいゆにつかった。

写真をパソコンに取り込んで,ながめていたら,眠くなってきた。ときどきこっくりとしながら,写真をながめていたら夕食の時間になった。夕食は次の写真の通り。

新型コロナの影響で,最初に出してある品が多くなっているらしい。

すぐに汁物が出てきた。

ご飯も用意されていたので,ちょっと心配になってきた。私たち夫婦は,酒を飲みながらゆっくり食べたい。

でも,続いて岩魚のつくりが出てきて,気分が盛り上がった。

出ていた食前酒(リンゴ酒)で乾杯したあと,とりあえず中瓶ビール1本を注文して,それを二人で飲んでいたが,すぐに冷酒を注文。
岩魚の塩焼きも出てきた。

焼き立てはおいしいし食べやすい。

冷酒はこれにした。

刺身にはやはり酒があう。

そばが出てきた。長野では料理の途中によくある。

そして天ぷら。

少し食べて飲んでから,すき焼きの火をつけてもらった。
ご飯のときには味噌汁が出てきた。ご飯も完食。

デザートはこれ。

急かされることなく,ゆっくりと自分たちのペースで,酒も楽しみながら食べることができて満足。

満腹になって部屋に戻った。8時から年に一度の花火が上がるらしい。ちょうどよい日に泊まったものだ。

一杯飲んでいい気分。うとうとしながらしばらく部屋に。部屋からは見られないとのことだったので,8時少し前に宿の玄関外に出てはじまるのを待った。

ほぼ8時にはじまった。カメラをマニュアルにして,露出を適当に合わせて撮影。デジカメは,撮影結果を見ながら調整できるので,このような撮影も手軽にやれる。




それほど派手な花火ではないが,十分に楽しめた。

温度計を持って来ていて,部屋に置いてあった。23℃,涼しいわけだ。

今日は,観光はあまり充実してなかったが,よい温泉と料理と,花火を見て満足できた。