丹生川・白骨温泉旅行の3日目。
女房は,朝5時半に起きて風呂に。私も朝風呂に入ろうと,昨日は思っていたが,朝は眠くてやっぱりだめだった。ここの湯にはもう一度つかりたかったが,頑張って起きてまで入ろうという気力がない。
室内の気温は,昨夜とほぼ同じ。湿度はやや高いようだが,過ごしやすい。
7時頃まで寝ていて,7時半から朝食。
おめざのリンゴジュースとすすめてくれたのが新鮮だった。私は聞き慣れないことばだったが,意味は何となくわかった。おめざは,子どもが目を覚ましたときに与えるお菓子などのことらしい。あとで女房に聞いた。子どもの頃,祖母が使っていたらしい。
細く刻んだ山芋を,温めただし汁にしゃぶしゃぶして食べるのがめずらしかった。これも悪くないが,山芋はそのままの方が好みだった。
焼き鮭に温泉卵,味噌汁は定番。旅館でもサラダが出るのがふつうになった。このあたりはトマトをつくっているのか,トマトも別にあっておいしかった。
温泉粥が最高だった。ここの温泉の香りがしておいしい。こんな説明が添えた合った。
部屋に戻り,女房は,少し休んでから,少し離れたところにある本館の風呂に出かけた。ルームキーを見せれば入れるらしい。また,そちらの旅館の方が風呂もいろいろあってよいらしい。白骨温泉の湯は,私も気に入っていたが,出かけてまで入るのは億劫に感じてしまう。部屋でのんびり過ごすことにした。
9時55分にチェックアウト。チェックアウト時間は10時なので,もちろん私たちが最後の客。昨日の旅館でも最後だったようだが,私はのんびりできてよかった。
旅館の前に車を出してくれていた。荷物も運んでもらて助かった。旅館を出て,ほんのすぐ先にある,温泉街の駐車場に車を停めた。カメラを持って,さっき出たばかりの旅館の前も通って,この界隈をぐるっと一周した。そのときに撮った写真は次の通り。
チョウがいたので撮影。こんなふうに歩いているので,女房はどんどん先に行ってしまう。
飲泉所。ちょっと飲んでみる。先にも書いたが,ほのかな香りがいい。
温泉に含まれるものが固まって,不思議できれいな形になっていた。
こんなところにも温泉が流れていて,流れたところが白くなっている。
特別天然記念物の噴湯丘。パンフレットによれば,炭酸石灰を多く含んだ湯が地表に噴出したとき,できた沈殿物が層をなしてできたものらしい。指定の場所はここで,大きな岩のようなものが2つあるだけのように見えてしまうが,よく見ると,何層にも重なっていることがわかる。
これが球状石灰岩なのだろうか。サンゴの化石のようになっている。
ほかにもあちこちに,温泉の成分が固まったようなようすがわかる。
白船グランドホテルは,高校生のとき修学旅行で泊まったところのようだ。白骨温泉の白船というホテルは間違えやすそう。
実は,白骨温泉にははじめて来たつもりだった。でも,Facebookで白骨温泉に来ていることを書いたら,高校の同級生から修学旅行で来たことを知らされた。そうだったんだ,すっかり忘れていたし,まったく思い出せない。
駐車場まで戻り,11時半頃に白骨温泉をあとにする。白骨温泉を出発してすぐのところで,鬼が城と思われる崖がよく見えたので,広いところに車を停めて撮影。
次の目的地は高山にある光ミュージアム。昨日までいた丹生川を通過する。丹生川の国道沿いにあった「じねんのむら茶茶」で昼食をとることにし,まずはどこに向かった。
ガソリンが半分を切っていた。何とか家まで帰ることはできそうだが,何かあると心配なので,途中でガソリンを入れることにした。丹生川に入って少ししたところでガソリンスタンドに入った。あれ,セルフじゃあないの,と言ったら,店のおやじが,こんな田舎にセルフはない,と。久しぶりに車にいながらにしてガソリンを入れてもらい,フロントガラスもふいてもらった。1リットル180円には驚いた。自宅近くでは1リットル163円だったのでその差は大きい。また,高山の街中のガソリンスタンドは,1リットル170円台前半のところもあったので,ちょっと早まってしまった。
12時30分くらいに「じねんのむら茶茶」に到着。自然薯たっぷりのとろろ御膳梅を食べた。
ここで土産のお菓子も買った。
午後1時20分にこの店を出て,次の目的地である光ミュージアムには1時45分到着。駐車場は空きが目立つ。入口に近いところに停めて中に入った。
正面から建物の中に入るまで,けっこうな距離がある。敷地は広く,贅沢なつくりだ。内部も広々としている。人も少なくゆったり。
展示スペースも広く,さまざまな展示物がある。すべてを見る時間はないので,特別展「古代エジプト展」とゴッホの絵がある「西洋絵画コレクション展」,飛騨地域の化石などがある「飛騨展示室」(企画展「物語に描かれた宝石展」)を見ることにした。
撮影可能なところがあり,そこでの写真は次の通り。
「古代エジプト展」は撮影可能だった。
「飛騨展示室」にはサンクンガーデンというところがあり,恐竜の実物大復元模型が展示されている。ここだけは撮影可能だった。
能舞台や日本刀など,移動途中で見たり,中央スペース内に降りてみたりもした。
目的の展示物を見たあと,レストランでアイスクリームを食べて一休み。
ミュージアムショップを寄って,女房は土産を買った。
4時5分に光ミュージアムを出て,次の目的地であるアルプス展望公園には5分で着いた。
残念ながら飛騨山脈(北アルプス)はながめることはできなかった。ぼぉーっと展望してから,ぐるっと一周して,ベンチで一休み。
これで今回の旅行の予定は終了で,あとは帰るのみ。
4時45分にアルプス展望公園を出発した。帰路,激しい雨にあった。トンネルから出たとき,バケツの水をかけられたようになる。高速道路にうっすらと雨水がたまるくらい降っているところもあった。時速60kmくらいで走っている走行車線の車列にいると,その横の追い越し車線をスピードを出して追い越していく車もある。こんなに激しい雨の中を危ないなあと思った。
ハイウェイオアシスというからには,食事もできるだろうと思い,川島パーキングエリアに立ち寄った。6時25分に到着。ハイウェイオアシスに向かう駐車場まで行って停めたが,上り側の駐車場はハイウェイオアシスまでは遠く,けっこうな距離を歩かなければならなかった。また,行きに朝食を食べたフードコートがあるだけで,夕食にしてはちょっと残念。女房は牛すき重,私は春巻きと焼売のセットを食べた。混雑していたわけではないが,人の出入りがあったので落ち着かなかった。
食べたあと,ファミリーマートで女房はヨーグルト,私はアイスコーヒーを買い,誰もいなかったのでイートインでデザート。
上り側の駐車場まで,来た道を歩いたが,そこは照明が少なく暗い。スマホの懐中電灯をつけて歩いた。ときどきすれ違う人たちも同じようにスマホで照らしながら歩いていた。
ハイウェイオアシスと言っても,水族館や遊び場があるくらいで,ゆっくり食事ができるところではなかった。また,下り側は駐車場と直結しているが,上り側の駐車場からはかなり離れている。水族館を見たり,小さな子どもを遊ばせたりにはよいが,旅行途中に休息場所としてはイマイチだった。
7時35分に川島パーキングエリアを出て,家に着いたのは8時20分だった。走行距離は503km,車も快調で無事に往復できた。