関係しているものに気づかないことは多い。それぞれによく知っていることなのに,それらがつながっていない。
たとえば,きょうの出来事から。大気の組成のデータがあった。単に有効数字が多いという理由で,古いデータが採用された。話題の二酸化炭素の濃度を見れば,それが古いデータであることはすぐにわかる。
気象庁のホームページに,二酸化炭素の経年変化のグラフがある。温室効果ガスについて触れたものには,よくこのような資料がある。南極とか,ハワイとかの二酸化炭素濃度の変化を示した,ギザギザのグラフである。この値を見れば,大気中の二酸化炭素の濃度は現在,0.035%を越えていると推測できる。
これと大気組成データを結びつけて考えることは,それほど難しいことではないはずである。でも,それがなかなかできない。情報が多すぎるからなのか,多くがその場限りのものでしかないためのか。さびしい時代であると思う。