古いネガのデジタル化

結婚してから(1985年以降)のネガカラーは,KenkoのフィルムスキャナーKFS-500を使ってほぼすべてを済ませてある。ポジフィルムもNikonスライドコピーアダプターES-1を使ってデジタル化した。高校時代からのモノクロネガだけがまだできていない。
大学時代以降のモノクロネガは,上記のフィルムスキャナなどで一部をデジタル化した。家族の記念写真であるネガカラーをデジタル化したときにはあまり気にならなかったが,このフィルムスキャナーでモノクロネガをデジタル化したものは,シャープさがイマイチな気がする(2021年9月26日)。
そこで,NikonスライドコピーイングアダプタES-1を使って,ネガを複写することを考えた。
その後,FH-4ストリップフィルムホルダを購入して,Nikon ES-1スライドコピーアダプタの改造をしたして,Nikon ES-1でFH-4を使うで書いたようにしてデジタル化をはじめた。
前置きが長くなった。しかし,高校時代のネガは「ビネガーシンドローム」でひどくカールしていて,この方法ではうまくいきそうにない。ガラスネガキャリアをヨドバシカメラ通販で見つけた。これなら,ひどくカールしたネガも平らにして複写ができそうだ。その後も,いろいろ試行錯誤したが,結局はNikonスライドコピーイングアダプタをもとに戻して,これとガラスネガキャリアで複写することにした。
その最初のようすが次の通りだ。まずは,ビネガーシンドロームでひどくカールしたネガのようす。

これをガラスネガキャリアにはさむ。ニュートンリングができるのが心配だったが,見たところは出ていない。

LUMIX GX7 mk2+M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroに,フィルター径変換アダプタを介してNikonスライドコピーイングアダプタES-1をセット。小型のライトボックスを照明にして複写。

リモコンを持っていないので,ブレ防止のために,ボタンを押して2秒後にシャッターが切れる設定にした。マニュアルフォーカスでピントを固定したが,レンズを触れると簡単にずれてしまう。いっそのことオートフォーカスの方がトラブルが少ないのかもしれない。

とりあえず,数本をデジタル化した。その中に,何とコニパンが含まれていた。コニパンも使っていたんだ。

なお,複写したデータは,ファイル名を特定の文字列に続く連番でリネイムしたり,Exifデータを消して,撮影日時と使用カメラを書き込んだりした。これらは,以前につくったPerlスクリプト(exiftoolというツールも使用)で処理した。また,ImageMagickのconvertというコマンドを使って,反転したりコントラストをあげたりして仕上げるようにしている。今年になってから,PerlからPythonに移行しているので,このスクリプトPythonに書きかえて,さらに便利なものにしたいと思っている。これらについては,別の機会にまとめるつもりだ。

追記
これをすべて書いてから,以前にも同じようなことを書いていたことに気づいたが,このまま残すことにした。

OLYMPUS XAの電池

OLYMPUS XAの電池はSR44の指定がある。ネットで検索すると,LR44でもよいと書かれているが,マニュアルの補足には,SR44を使うようにと書いてある。

そこでSR44を入手した。酸化銀電池は高価なイメージがあったが,思ったほどでもなかった。

電池を入れてみた。

電池のふたには小さな穴があいていて,電池が入っているかどうかが確認できる。

露出計の針も動いたし,シャッターも切れた。きちんと機能しているかどうかは,フィルムを入れて撮ってみないとわからないが,操作している限りは,正常に動いているように思う。

レンズもきれいだ。

最後に,カメラの全体像を。

ストロボを付けるとこうなる。

OLYMPUS XAのモルトプレーンの貼り替え

OLYMPUS XAを久しぶりに使ってみようと思い,保管庫から出した。

裏蓋を開けたら,モルトプレーンが,次の写真のようにボロボロ。


アセトン(除光液)と無水エタノールを準備した。

まずはアセトンをしみこませて,綿棒や爪楊枝でごしごし。また上から新しいモルトプレーンを貼るので,多少は跡が残ったまま。

なお,途中から圧板をはずして作業をした。簡単にはずせたので,最初からはずせばよかった。

圧板をはずすときに写真を撮らなかったので,はめながら撮った写真で,そのようすを示す。片方にひっかかっているピンをはずすと,圧板を回転させることができる。

でも,完全に取り外した方が扱いやすいと思う。中央のピンをずらしてはずすととれた。

圧板をはずすとその下には手書きの文字があった。何かよくわからないが,手作り感がある。

購入したモルトプレーンはこれ。1.5mmと2mmの2枚セットで,シールになったもの。定形郵便で送られてきた。竹串まで付いていて,送料・税込み480円だった。

必要な幅でカットする。

当てて位置を決めて,裏紙をはがしながら貼っていった。


貼り終わったところ。

圧板をセットし直して完成。