映画「ニューヨーク公共図書館エクス・リブリス」

今日は女房と映画「ニューヨーク公共図書館エクス・リブリス」を見た。

ニューヨーク公共図書館は以前に読んだ本「未来をつくる図書館」で気になっていた。そのドキュメンタリー映画,ぜひ見たい。

ただ,大きな映画館では上映されず,今池にある名古屋シネマテークという不慣れな映画館に行くことになる。ネットでチケットを買うこともできず,当日に行くしかなさそう。少し話題にもなっているので混雑するかも。せっかく出かけても,入れなかったりしたら困る。何せ3時間25分もある映画なので,できればよい席で見たい。

午後2時50分から上映だったが,12時頃に行って,まずはチケットを購入。それから時間をつぶしてから映画を見る,そんな予定で,家を出た。

名古屋シネマテークがあるビルに着き,階段をのぼる。狭い通路を少し行くと,受付があった。そこで映画名を言う。夫婦二人だったので,夫婦50割引が使えますと案内してくれた。それを購入。20と21と書かれた整理券を渡された。これがチケットのようだ。

それから昼食。少し北に歩いて通りを渡り,そば処大盛屋に入る。女房はとろろせいろ,私は季節野菜の天ぷらせいろ。とろろはたっぷりで女房は満足。写真では天ぷらが少なそうに見えるが,種類が多く,見た目よりもずっと満足。

今日は,この間買ったNikon Fにフィルムを入れて持って来た。そのNikon Fもそば屋で撮った。

さて,これから2時40分までどうしようか。とりあえず,すぐ近くの松屋カメラのウィンドウを外からながめる。Nikon Fもあった。現役時代に買って使っていたPENTAX SPやminolta XDなどもあった。ほとんど値が付かないと思っていたSPが,それなりの値段が付いていたのには驚いた。女房はHASSELBLADを見て,大きなカメラだと言っていた。これは憧れのカメラだった。就職して,カメラマンと仕事をしたとき,これをはじめて間近に見たり,さわったりした。懐かしい。

今池の交差点に出る。

今池は馬に水をやった場所とのことで,馬池とも言われたらしい。それで交差点に馬。

ドンキホーテに入ったことがなかったので,その中を見た。うわさには聞いていたが,ひどく雑多な感じ。若い頃なら楽しめたかもしれないが,あまり見たいものもなく出た。かつてダイエーがあったところがイオンになっている。そこに入って3階まで。休むことができる椅子があったので,女房はそこで一休み。私はそのフロアーにあったダイソーをあれこれながめる。

また交差点あたりに戻り,ガスビルにあるサンモリッツに入る。そこでケーキセットを注文。時間までここにいることに。

ケーキセットといっしょにNikon Fを撮った。

ぶらつきながらこのNikon Fで写真を数枚撮ったが,すべてを撮り終わるまでは現像ができない。現像したときにまたこのブログに残したいと思う。

2時30分頃に映画館に戻った。狭い通路に人がたくさんいた。40分になり番号順によばれる。中に入ってスクリーンの小さいのに驚いた。部屋も狭く,席数は,横10席が3列の後方に横6席が2列,前方に横10席の座椅子が2列で,左右にパイプ椅子が数席追加してあった。入れ替えのためか,エアコンも消してあり,かなり暑い。

この席がすべて埋まり,時間になってはじまった。エアコンも動き出し,徐々に快適な温度になってきた。

映画は期待した通りで,さまざまなシーンがあった。あまりにいろいろあって,よく理解できないところもあった。本を貸すということは,図書館の業務の一部であることを実感できた。運営のための議論がされているシーンがいくつかあり,それらも印象的だった。ベストセラーか推薦図書か,一般書籍か研究書籍か,と言った検討や,ホームレスへの対応は,日本の図書館でも同じだと思う。電子書籍をどうするか,ネット環境のない人たちに,その設備を貸し出すと言ったことは,日本では遅れていたり,考えてもいないことかもしれない。館長や司書のトップなどが,狭い部屋,近い距離に座って議論するようすは,それぞれが真剣に思いを言い合っているようにうつった。日本では,行政が決めてしまい,こういうことはなかなかできないだろう。私が住んでいる名古屋市の場合,館長は図書館のことを理解しているかどうかあやしい。

途中で10分程度の休憩。トイレはすごい列になったが,何とか済ませた席に戻り,後半がはじまった。3時間25分と長い映画だが,次々に出てくる話題に付いていくのがやっとで,終わってみれば,長さは思ったほどでもなかった。

映画館を出て,近くの店で夕食。まずはビール。

食事と言うよりは,アルコールとつまみ。


二杯目は,女房は日本酒。刺身にはやっぱり日本酒という。私はいつものハイボール。カレイ唐揚げのあんかけは,骨まだポリポリとおいしかった。

地下鉄の駅まで歩く途中,不思議なものを発見。「ダイエー通り」と書いてある。ダイエーがなくなり,イオンになっても「ダイエー通り」なんだ。