世界一小さい科学館「理科ハウス」が図録を出した。早速週末に「理科ハウス」のネットショップで注文。週末だったので,早くて週の半ばに届けばよいか,と思っていたら,何と今日,月曜日にもう届いていた。
表紙から凝っている。見る方向を変えると…。中はまだ読めていないが,パラパラみているだけでワクワクする。
「行ってみたい」
そのように思いながら,結局は一度も行けていない。図録をながめてますます実際の展示を見たくなった。
館長はかつて,身近なものを題材にした家庭でできる理科実験を,「なるほどの森」としてまとめていた。それらをネットや書籍で紹介もしていた。そしてその後,この世界一小さな科学館「理科ハウス」をオープン。ずっと科学を身近にという活動をされている。実行・実現するパワーに驚くばかりだ。
いっしょに活動されている学芸員の方がいて,その方の発想や創作するパワーが加わり,このようなすばらしい活動ができているのだろう,と勝手に思っている。本当にいつかたずねてみたい。
たずねてみたい理由にはもう一つある。この世界一小さな科学館「理科ハウス」には,「石原純の資料」が保存されているのだ。石原純は,アインシュタインを日本にまねいた人,岩波新書「物理学はいかに創られたか」の訳者,「理化学辞典」や雑誌「科学」をつくった人,…。私の偏狭な知識より,ネットで検索すれば,さまざまな情報がある。また書籍では,「科学ジャーナリズムの先駆者 評伝 石原純」西尾成子著(岩波書店,2011年)が詳しい。
パソコン通信時代だったか,メーリングリストでのやりとりだったか,館長の「私の旧姓は石原です」という発言に驚いた。その前後からだと思うが,石原純の関係者だとはっとした。石原純の孫とのこと。
そして,石原純の展示のことも,この「理科ハウス図録」には載っている。
この図録を読むとともに,石原純の書いたものもあれこれ少しは読んで,「理科ハウス」に行ってみようと思う。