長野旅行(開田高原と駒ヶ根)1日目

今日から一泊二日の夫婦旅行。本当は息子も一緒の出かける予定だったが,しばらく前に本人からやめると。ある認定試験を受けているが,2回チャレンジしてダメだった。今度こそ合格しないと,という思いから,旅行をやめることにしたようだ。一泊二日の旅行くらいでなんだと言うのか。そんなことでは…,と不安に思う。

朝7時10分頃に家を出発。高速道路を乗り継いで中央自動車道に入る。内津峠PAで最初の休憩。ここで朝食として,女房はきしめん,私はかき揚げうどんを食べた。高速道路を降りる直前の恵那峡SAでもう一度休憩して,中津川ICで一般道へ。そこから開田高原に向かう。ずっと国道を走り10時50分に到着。観光案内所でパンフレット類をもらい,説明を受ける。

山の散策は,女房が膝を痛めているのでできない。あまり坂のないコースを歩くことに。一瞬,霧のような雨が降ったが,傘をさすこともなく,歩きまわることができた。そのときに撮った写真は次の通り。

LUMIX GM1のホワイトバランスを,この間使ったときに変更したまま忘れていた。オートになっていなかったため,馬屋を出るまで,GM1で撮った写真の色がヘンになっている。残念だ。ホワイトバランスの設定変更は要注意だ。

山に行くとよく見かけるムラサキツメクサアカツメクサとも言うらしい。

ソバ畑に到着。

遠くに見えるのは御嶽山

一本木亭という店でソバを食べる。女房はおろしきのこそば,私はとろろざるそば。

ソバの花が満開。以前,同じ頃に安曇野に行ったときには,ソバの花を見ることができなかった。ソバの花の季節は,本当はいつなのだろうか。

もう1カット,ソバの花と御嶽山

この間,犠牲者まで出した電気柵があちこちにあった。

ウマのいるところまで歩いた。ほぼ平地なので,女房も苦労なく歩けたようだ。ただ,女房はかなり眠そう。乗り物酔い予防に飲んだ薬が眠気を起こしているようだ。思い起こせば,5月に三重県に旅行に行ったときも,かなり眠そうで,車の中ではほとんど寝ていた。今回も車の中で眠っていたが,歩き出しても眠そうで,結局,私はウマの写真を撮っている間,ベンチに座って眠っていた。


木の実がきれいだった。これはサクラ?

馬屋の中にもウマがいた。

古い馬車が停めてあった。馬車であたりをまわることもできるらしいが,かなり古いのでこの馬車ではなさそうだ。

ハギの花か。

涼しいからかツユクサも咲いていた。

女房は眠くてたまらないらしい。女房はベンチで眠って待っている間に,私一人で車まで戻り,女房を迎えに来ることに。まわりがこんな風景の場所を歩いて,来た道を帰る。

途中にブルーベリー畑があり,ブルーベリー狩りができるらしい。女房も私も,ブルーベリーはあまり好みではないので,今回はパスしていた。こんなふうに,道から畑の実を見ることができた。

再び御嶽山が見えるところまで戻った。ソバを食べた一本木亭あたりが一番眺めがよい。ウマのいるところに向かうと,すぐに御嶽山は隠れて見えなくなっていた。


ソバは小さくてかわいい花をつける。

シダや地衣類もあちこちにあった。



再びハギの花。

道路にはスキマの植物が。

これは何という植物なのだろうか。はじめて見る気がする。

写真を撮りながら歩いていたので,駐車場に着くのに時間がかかった。駐車場に到着する直前に女房から,こちらに向かって歩いているというメッセージが届いた。車に戻り,歩いてきた道を走っていくと,一本木亭あたりで女房の姿が見えた。そこで車を停めて待つ。

ここで撮った写真のうち,トリミングなどの処理をしたものは次の通り。

まずはソバの花のアップ。

次は出会った昆虫たち。





次の目的地はアメダス開田高原。だが場所がよくわからない。とりあえず目星をつけたところまで行ったが,道沿いにそれらしいものが見当たらない。開田中学校の近くだとは思うのだが,あちこち探すまですることもないので,その場所をあとにした。

次の目的地である山下家住宅に向かう途中,九蔵峠展望台に寄る。ここから御嶽山がながめられる。

昨年の噴火で,多くの犠牲者が出たからであろう,献花台があった。

ここからのながめ。


ちょうど道路沿いにチャートのしゅう曲地形がわかる露頭があった。

山下家住宅に到着。駐車場に車を停めて中を見る。





室町時代,江戸時代の初期に描かれたウマの飼い方。和紙に金が貼ってあるらしい。600年たっても,きれいに残っているのが信じられない。また,こんなふうにふつうに置いてあって,傷まないのだろうか。

明治時代のはじめに輸入された時計。

この家は代々ウマを所有し,それを貸し出したりしてもうけていたらしい。ウマの貸し出し代は,ウマの価格の3/4というから,ぼろ儲けのようだ。持てるものがどんどん裕福になる。

その家の蔵が開田考古博物館になっている。扉を開けると灯りがついて,音声解説がはじまる。考古学博物館という名の通り,石器など遺跡が多数あった。

これで今日の予定は終了。駒ヶ根に予約してあるホテルに向かう。伊那ICまで一般道,そこから駒ヶ根ICまで高速道路。駒ヶ根ICを降りたらすぐにホテル。車を停めようとしたら,ホテルの人がすぐにやって来て案内してくれた。午後5時少し前にチェックイン。

部屋に案内される前に,ハーブティーで一息。それから部屋に。廊下などはきれいだったが,部屋はさすがに古さが感じられた。部屋もそれほど広いわけではないが,部屋に付いているバストイレが格安ビジネスホテル並なのはちょっと残念。

温泉宿なのでまず風呂に。広くはない。古いがそれほど汚いこともない。人が少ないのでのんびりできた。ゆっくりからだを洗って,露天風呂に長くつかった。

夕食は囲炉裏料理。個室が準備されていた。座敷は女房の膝に悪い。低めの椅子を準備してくれた。私も一緒に低い椅子に座ったが,中途半端の高さが食べづらかった。いっそのこと掘りごたつになっていればと思う。

囲炉裏といいながら,仕掛けられたガスコンロの上に鉄板があり,そこで肉や野菜を焼く。食事のようすはこんなふう。

囲炉裏と手前に前菜,横には煮物があった。

本日のメニュー。

まずは生ビール。

メインの料理。肉は軟らかくておいしかった。醤油だれ,ポン酢ダレの2種類があって,好きな方で食べる。ポン酢ダレが好みだった。

スープはカボチャで,冷たくてよかった。

お造り。山の中でも刺身が当たり前。贅沢なことだ。

2杯目はいつものハイボール。これでは居酒屋と同じだ。

でも,せっかくなのでやや高いが地元のマルスウイスキーにした。この地にウイスキーがあったんだ。

鯉の甘煮。これもおいしかった。味が濃いので酒の肴にも最高だ。ただ,私はよく骨をのどにひっかけるので小骨には十分に注意して食べた。

揚げ物。そばの天ぷらは好みではなかった。

煮物。酔っ払ってきたからか,何てことない味。

そろそろ眠くなってきた。女房は,薬の影響がまだ残っているのか,食べながら居眠りしている。

食事は焼いた味噌のお茶漬け。木の棒に味噌をつけて焼いてある。それをとってご飯に載せてやくみをそえ,だしをかける。野沢菜などの漬け物とともにおいしくいただいた。



デザートはごまのアイスクリームと,何だったか忘れてしまった。

それから部屋に戻った。泊まった部屋と同じフロアに小さな図書室があった。おもしろそうだったが,結局は除かず終い。

部屋に戻ると,布団が敷いてあり,こんなものがテーブルにあった。

いくらなんでも,もう食べられません。アルコールもまわっていて,二人ともにそのまま眠ってしまった。