人生それほど時間はない

 仕事が忙しい。メンバーが意見や判断を求めてくる。それらについて,考えなくてはならないのはもちろん,それ以外にも悩みは多い。いま動いている仕事のことだけで,目が回るところに,次の仕事の準備が入る。誰も手がつけられない細々としたことを手配する。年相応の管理業務も入り,他部署との調整なども行わなくてはならない。
 その中で,現場を離れたくはない。自分で直接手を下して,何かを作り上げたい。自分にノルマをかせて,何とかやり抜こうと思うのだが,いつもずるずると遅れてしまう。
 休日は最高だ。一日が自分の自由になる。やり残した仕事が,どんどん片づいていく。一つずつ集中してこなしていけば,かなり効率もよく,仕事ははかどる。気分もよくなる。
 でも,家族と過ごす時間が犠牲になる。自分自身の時間も削ることになる。自分の時間,つまり人生そのものを捧げることになる。そのように考えると,本当にこれでいいのかという迷いも生じる。この日記もまともに書けず,読後コメントどころか,本があまり読めていない。かなり焦ってくる。
 昨日は休日出勤で疲れたいたが,そのように思いながら,読後コメントなどを書こうとキーボードに向かった。少し書き始めると妻がよってくる。また少しすると娘がやってくる。息子も現れて,ますます気が散る。疲れているから,よけいに気が散りやすい。集中できないと思うと,いよいよ書けなくなる。
 そのままおしまいだ。家族に向かってじゃまだと叫び,一層書けなくなって,そのまま床につく。朝まで眠ってしまった。
 自分の時間が欲しい。家族との時間が欲しい。仕事の時間も必要だ。そろそろしっかり計算して時間を工面しないと,人生それほど時間があるものではない。
 最後に,皆さん,昨日はごめんなさい。