眼科で検査

夏頃から新たな飛蚊症が現れてきた。右目の視野中央あたり,広めの領域がぼやける。ただ,いつも同じ場所ではなく,そのあたりを漂う。それが飛蚊症なのだろうが。

物心着いた頃から,飛蚊症の記憶がある。最初は,目についたゴミだと思っていた。そのゴミを追うと逃げていく。目をこすっても,やはりまた現れる。不思議なものだった。

歳をとって気づくと,それがけっこうたくさんある。そしてあるとき,右目の視野中央あたりに,少し目立つ黒いもの(黒い部分は小さく,その周辺がぼやけているようなもの)がことに気づいた。これは文字を読むのに気になるし,文字の一部がぼけて見える。小さな文字だとひと文字分がおおわれる。

その上に,さらに大きく,うっすらとボケる領域が現れたのだ。複数の文字がうすくなり見づらくなる。楽しい読書のときは気にならないのだが,難しい本を読もうとすると,気になって集中できない。

そのような状態が続いていたので,何かよくない状態だといけない。眼科の定期検診が来年2月の予定だったが,早めに行こうと思っていた。でも,土曜に用事があったり,年に何度かある出勤日だったりして行けなかった。

今度の土曜も車を使う用があるので,眼科に行って瞳孔を開く検査ができない。このままではどんどん遅れてしまう。よし,平日に休んででも行こう。銀行で平日に処理しておきたいこともあった。

そうだ,今夜は夕方から月食がある。そこで思い切って,今日休むことにした。

朝一番で銀行に行き,気になっていた貯金の移動をした。それから眼科。今日は院長ではなく別の医師の診察日らしい。これまではいつでも院長だったので以外だった。ずって診てもらっている院長の方が安心だとも思ったが,別の医師に診てもらえるなら,同じクリニックでセカンドオピニオンを聞けることにもなる。

いつもなら,眼圧検査,視力検査をしてすぐに瞳孔を開く目薬となるのだが,今日は眼圧検査,視力検査だけで診察になった。診察時に,今日,検査するかと確認があり,そのつもりだと応えて検査になった。まあ,それがふつうだろう。それに,院長に検査してほしいと私が思っているのではないか,ということへの配慮だったのかもしれない。

目薬をさしてから15分くらいで,眼底を撮影する検査。そして,5分ほどしてまた診察室へ。そこで,いつものように医師がレンズとライトを持って,さまざまな角度から眼を観察。さらに,眼にレンズを密着させての検査も。

それらすべての検査から,特に異常は見つからなかった。飛蚊症は加齢によるもので,どうしようもないようだ。異常がないのはよいことだが,診察を受けても治療がないのはつらい。