ネギの葉は単面葉

ネギの葉は,外に出ている面が裏のようだ。多くの植物では,葉はふつう裏側を外にして丸まってでき,それが開いて,表が上,裏が下になる。しかし,ネギやアヤメ,ショウブなどのなかまは,単面葉とよばれる葉をもち,葉の外側が裏,内側が表になっている。

これは断面を顕微鏡で観察して,維管束の構造を比べるとわかる。ふつうの葉は,裏側(つまり下側)が師管,表側(上側)が道管になっている。単面葉では,外側に師管,内側に道管が並んでいるという。

いつかネギをうすく輪切りして,顕微鏡で調べてみようと思う。

ところで,ネギの食べる部分は茎なのか葉なのか。どうも,根が生えているところあたりだけが茎で,それより上はすべて葉らしい。どうやって茎と葉を分けるのか。考えると考えるだけ,また新たな疑問が生じる。