トラディスカンティアを使って気孔などを観察する

トラディスカンティアという植物を使って,気孔などを観察した。まずはトラディスカンディアから。


葉の裏がこのように赤色をしている。なお,この写真は,以前に撮影したもの。

この裏側をそのまま顕微鏡で観察すると,簡単に気孔を見ることができる。



気孔の周辺だけに色素がない。薄い緑色になっていて,光も透過しやすいようだ。赤い紙を,へたくそに切り抜いたような感じは,見ていると不思議だ。

気孔の観察は,ツユクサの葉を使うのが有名。去年の6月1日にこのブログでも紹介した。でも,トラディスカンティアは,葉を切らなくても,そのまま見ることができるのが魅力だ。うまくいけば,気孔の開閉も観察可能だ。

続いて,葉の断面を観察してみた。葉の断面はこの方法でつくった。


上方が葉の表側,下方が葉の裏側。このようなサンドイッチ構造をしていて,真ん中には葉緑体が詰まっている。下側の細胞には色素があるはずだが,うすいためかほとんどわからない。また,下方には気孔も見える。

その気孔をクローズアップしてみた。


気孔を横から見たようす。

表皮細胞の核が見える。

なお,顕微鏡で見ていると,微小なとげ状のものが見える。

これはいったい何なのか。

最後に,水槽にいた小さなタニシのようなもの。