今回の新型インフルエンザ防疫の意味

インフルエンザウイルスは非常に小さなもので,ふつうの顕微鏡(光学顕微鏡)では見ることができず,電子顕微鏡ではじめて確認できるサイズである。このような小さなウイルスを新型であると特定して,それが世界中に広まるのを阻止する。被害が広がる前に,これだけ早く対応しているのは,おそらく今回がはじめてであろう。人類の誕生以来続いているウイルスとの長いたたかいの中でも,非常に大きな出来事なのではないか。

このような状況にあって,防疫にかかわる専門家たちは,何がどこまで可能なのかにチャレンジしていることだろう。蔓延させないことが防疫システムの目的であり,それが使命となっている関係者は必死のたたかいを続けているのではないか。