柴又帝釈天など

男はつらいよ」という映画を中学生の頃から見ているように思う。年末は兄弟三人で出かけるのが恒例だった。大学生のときは,ちょうど寅さん祭りという企画があり,過去の映画を2本立て,3本立てやっていて,当時はほぼすべてのシリーズを見ていた。就職してからは見に行けないときもあったが,テレビで放映されたものを見たりした。

しばらく前に,まだ見ていなかった最終作をDVDを買って見た。それですべてを見たはずだ。その後,BSでシリーズすべてを放映したのでときどき見た。

これだけ「男はつらいよ」を見ているので,ずっと柴又に行きたいと思っていた。出張で東京に行くこともあり,ちょっと足をのばせば行けることもあった。でも,結局ずっと行かずじまい。

今回,パソコン通信時代のなかまとのオフ会があり,プライベートで東京に来て泊まった。そして今日,特に予定がなかったので,いよいよ柴又にチャレンジしてみることにした。オフ会も泊まったのも御徒町で,交通の便も悪くなかった。

昨夜は0時過ぎまで飲んでいて,風呂も入らずに寝てしまったので,7時半頃に起きて,まずはシャワー。すっきりしたところで,昨夜,コンビニで買ったパンと飲み物の朝食。のんびりと準備をして,9時過ぎにチェックアウト。柴又に向かう。

御徒町からJRで日暮里まで。そこで京成本線に乗り換えて,さらに京成高砂京成金町線に。そこからは1駅。とうとう柴又駅に着いた。反対側のホームにコインロッカーがあったので,カメラなどが入った小さなバッグを残し,そこに荷物を預けた。




映画の時代からは時がたっているので,駅舎は今風で,もちろん自動改札。今回は名古屋市営交通のマナカを使った。

寅さんと,最近できたさくらの銅像。休日だからか,観光客が多く,記念撮影をしていた。

駅前には,観光ガイドのボランティアらしい人たちがたくさんいた。今回は自分でのんびりながめたかったので,その方たちには声をかけず,駅前の写真を撮ってから,帝釈天まで参道を歩く。


このとらやという店は,初期の頃に舞台にもなったらしい。

そう言えば,初期の頃は寅さんの実家は「とらや」だったが,いつの頃からか「くるまや」になっていた。


帝釈天に着いた。ここでも記念撮影をしている人が多い。





源ちゃんがついていた鐘。柵があって近づけないと思ったら,すぐ横が開いていて,近くまで行くことができた。映画にもこの鐘をつくシーンがよくあったので,私は気になった近づいたが,たくさん人がいるのにだれも入ってこなかった。

拝観料を支払って,彫刻ギャラリーと大庭園(𨗉渓園:すいけいえん)も見た。そのときの写真。


















立派な彫刻と広い庭園に驚いた。



山本亭を横切って,寅さん記念館まで歩いた。




山田洋次ミュージアムは改装中なので,寅さん記念館だけに入る。人が多くて落ち着いて見ることができなかったが,まあいいか,という印象だった。















堤防に上がって,江戸川に出た。このながめも,映画の頃とはだいぶ違うのは,40年くらいたっているので,当然のことだろう。

せっかくなので矢切の渡しのところまで歩いた。






違う道を戻っていったら,帝釈天の裏側に着いた。そのままぬけて参道を歩き,土産に草餅を買った。とらやではなく,その場でつくっていた店があったので,そこで買った。


とらやでは,串に刺して焼いて,醤油をつけて海苔をまぶしたものを売っていた。それ1本買ってその場で食べた。





駅前まで戻った。金のうんこというヘンなものを売っている店があり,お姉さんが寅さんのように声をあげて売っていた。


寅さんとさくらの銅像をもう一度撮って,柴又をあとにした。


東京駅に向かう途中,スマホで新幹線の席を予約。東京駅でパンを買って新幹線に乗った。そのパンがちょっと遅めの昼食。ボンヤリしながら名古屋まで。帰りの富士山は,少し雲から頭を出してくれていた。


午後4時半頃に帰宅。荷物を片付けたり,写真をパソコンに取り込んだり。7時半過ぎに,バイトに行っていた女房を迎えに地下鉄の駅へ。8時過ぎに皆で遅い夕食。