けさのニュースで,シェールオイルを扱っていた。いままでの油田ではなく,頁岩にしみこんでいる化石燃料を取り出そうというものらしい。
酸で岩石を溶かして,岩石とともに石油などを取り出し,精製するということなのだろうか。その酸による地下水の汚染が問題と指摘していた。
でも,ちょっと待て。シェールオイルだって,過去の二酸化炭素が固定された化石燃料に変わりはない。それを燃やせば,遊離した二酸化炭素は増加する。二酸化炭素の増加はよかったのか。
温暖化が,本当にあるのか,ないのか。あったとして,その原因が二酸化炭素なのか,どうか。このあたりについて,科学者の意見が分かれているとしても,そもそも固定されていた二酸化炭素を大量に遊離させることが,何も影響ないとは思えない。
直接的な因果関係を照明することは大切だろう。しかし,極端に環境を変えることは,やはりまずいのではないかという,素朴な不安はないのだろうか。
ニュースでは,地下水汚染には触れていたが,ずっと言われ続けてきた二酸化炭素の遊離については,まったく言及がない。旬を過ぎるとニュースとしても価値がないということか。
何だかあまりに,ではないだろうか。