レンゲソウなど

きょうは実験写真の打ち合わせのため,車で1時間位の郊外へ。
そこで久しぶりにレンゲ畠を見た。

レンゲソウマメ科の植物で,根には根粒菌が共生している。植物の生育には,窒素の化合物が欠かせない。
生物が生きていく上で,タンパク質は非常に重要な物質である。そのタンパク質は,多数のアミノ酸からできている。また,アミノ酸にはかならず窒素が含まれている。したがって,生物にとって,窒素は重要な元素である。
ふつう植物は,土の中にとけこんでいる窒素の無機化合物を根から水とともに吸収して,窒素分を得ている。しかし,細菌類である根粒菌は,空気中に含まれる窒素ガスを,窒素分として吸収する能力をもっている。
レンゲソウのようなマメ科の植物は,根粒菌を根にすまわせて,根粒菌が空気中の窒素から得た窒素分を吸収している。そのレンゲソウをそのまま田の土に混ぜ込めば,効率よく窒素分を土に補給することができる。毎年イネを育てている田では,土の中の窒素分が不足しがちであるので,このようにして補うのである。

子どもの頃は,そのようなこととは知らず,田にはレンゲソウが自生するのだと思っていた。物心ついた頃から,田にはレンゲソウがあったので,疑問にも思わなかった。それが人の手によっているとは。

少し近づくとこんな感じ。

もっと近づくとこんなふう。

これもクローズアップ。


大学の中には,タンポポカラスノエンドウキュウリグサオオイヌノフグリアブラナなどの花が咲いていた。

まずはカラスノエンドウ

最後はアブラナ

きょうもまた春の花シリーズでした。