長い休みも終わりに

5日はけんかからはじまった。どこかに行くとも行かないとも,あいまいな返事をしていた。それで女房が爆発した。一人で出かけてくると言って,家を出て行った。
わたしもひげを剃るなど準備して,急いでバス停まで。とりあえず,バスに乗って,最寄りの地下鉄の駅まで行き,そこからメールをしようと思っていた。ところが,娘の誕生日のケーキを予約していたため,女房はまだバス停にいた。結局,二人で出かけることに。
女房がもともと行くつもりだった中村公園へ。近くには図書館もあるので,そこで本を見ることもできると思っていたらしい。中村公園に着いたのはもうお昼。豊国神社の前の旅館で昼食をとり,まずは図書館に。しばらく図書館で本など見てから豊国神社へ。藤とつつじがほぼ満開。池には亀が甲羅干しをしていた。



豊国神社をあとにして,途中で氷を食べながら,こんどはあおなみ線に乗ろうと名古屋駅へ向かう。あおなみ線にははじめて乗る。そのまま終点の金城埠頭まで。のんびり座っていると眠くなってくる。女房は眠りはじめた。わたしは,せっかくだからというケチ根性で,外の景色を眺めながら,何とか眠らずに終点まで。
金城埠頭で降り,少し歩いたところにある緑地でベンチに座る。大きな船がとまっている。のんびり,ぼんやりと遠くの船を眺める。

家を飛び出した女房を追って,わたしも家を出たままなので,息子が心配をしているのだろう。犬の散歩などをたのんでも,いやとは言わずあれこれとやってくれているようだ。感謝。
しばらく港を眺めながら,いろいろと話をしていたら,4時頃になってしまった。またあおなみ線に乗り,名古屋駅まで戻り,デパート地下の食品売り場で弁当を買って帰る。買ってから気づいたのだが,その弁当は,去年まで住んでいたところの近くにあった,やや高級風の店のものだった。そんな話をしながら,家族4人で弁当を食べた。ただ,息子はもっとお値打ちの唐揚げ弁当の方がよかったようだ。

6日はいくつかやらなくてはならないことがあった。4日に妹から,父の傷害保険証書と10年以上まったく記載のない銀行の通帳をあずかった。これらの現状を把握するため,保険会社と銀行に電話で問い合わせをした。それから,近所の銀行に行き,所用をすます。そんなことをしているだけで,午前中は終わり。
午後からは,本を読んだり,調べ物をしたりしているうちに4時になり,犬の散歩に出かける。雨降りに連れ出すのははじめてだった。雨が降っているにもかかわらず,1時間も歩きまわるのには閉口した。
夕食後,8時から10時頃まで眠ってしまった。それから11時半頃までテレビ映画を見たのち,あせってきて読書。

7日は8時頃起きた。雑用をすませたあと,10時半過ぎにたのんであったケーキをもらいに行く。19歳になる娘の誕生日ケーキ。ロウソクを19本も立てるわけにはいかず,大きいの1本と小さいの9本を立てる。義母も招待して,皆でケーキを食べる。
その後,メールのチェックなどをしたのち,娘のコンピュータの設定。こんどは以前のコンピュータにあるデータの引っ越し。さらに,iTuneなどのインストールも。あれこれしていたら4時過ぎに。急いで犬の散歩に出かける。
夕食は娘の誕生祝いで手巻き寿司。手巻き寿司は何となく楽しい。娘も喜んでいる。息子もよく食べる。冷や酒を買ってあったが,夜になって冷えてきたので,別の酒を熱燗にして,わたしと女房は祝杯を。家族そろって,いろいろとおしゃべりしながら食べる手巻き寿司は,やはり最高だ。
飲んだ勢いで,後かたづけをこなし,その後はテレビ映画を見る。夜は読書をと思ったが,結局眠ってしまった。

そして今日,8日。きょうで長い休みも終わりだ。朝7時半に目覚めた。そのまま布団の中で本を読む。8時になり起きてコーヒーをいれる。朝食後,メールをチェックし,何通か返信を書く。
それから息子と自転車で散髪に出かける。かなり混んでいて時間がかかったが,その分だけ本が読めた。家に戻ると犬がよってくる。しかたがないので少し相手をする。すると,近所に住んでいる会社の上司が,わたしのスタッフとともに自転車で現れる。天白川の堤防で,のんびりビールでもという話だ。残念ながら,午後から父親の病院へ行かなくてはならない。近所のスーパーまで案内して別れる。
スーパーからの帰り道,空を眺めるときれいな巻雲が。家に帰ってデジカメを持ちだし撮影。家の前では電線が多くてダメだ。ベランダもやはり電線がじゃまをする。家から出て,少しはなれた駐車場前で,やっと耐えられる程度の空に。

その後,メールの続きをすませて,昼食をとり,父親の病院へ出かける。わたしの顔を見るなり父は,「おまえは来るのが遅い」と。今日はいつもより少し早く来たのに。洗濯物もそれほどたまっていない。そばにいるだけ,怒られるだけだ。最近はよく眠ることが多くなった。だた,きょうはゴルフ中継を熱心に見ていた。ときどき,ベッドの柵に両手をかけて,勢いよくからだを起こす。腕の力だけはある。落ちないかと心配になる。
5時半に病院を出て,6時過ぎに帰宅。それから風呂に入り夕食。その後はテレビを見て,これを書いている。

このような大型連休だった。ほんとうは,この間に何を考えていたのかを書くべきなのだが,このところ記録しかできない。日々の出来事を文章にまとめることだって,それほど無駄なことでもない。ただの記録でも続けようと思う。