義父の他界(3)

通夜は午後6時30分から。その1時間前に焼香や,参列者への礼などの練習が。葬儀屋はここまで仕切ってくれる。こうするとよいではなく,こうするものだという印象。このような儀式に慣れているものはあまりいないので,結局は葬儀屋のいいなりに。特に,主義主張があるわけでもないので,ここで逆らったところで意味はない。
会社の同僚だった方々やご近所の方々など,予想以上に多数の方々が参列。広い部屋もある程度はうまってホッとした。通夜の読経のあと,住職の説教。通夜での説教はめずらしいのではないかと思う。それも長い。疲れていたわたしは,ついうとうとしてしまい,どんな話だったか記憶にない。

通夜式終了後,親族は控え室に。そこで簡単な食事。わたしは妹と別件の相談。父親の犬の病状について。
相談を終えて,控え室に戻り,今晩泊まる人と,初七日までの出席者を確認。そこで,まだ酒が出ていないことに気づく。ビールと日本酒,それに買いそろえてあったつまみ類をテーブルに出す。酒も入り,しばらくすると少しにぎやかにもなってきた。
泊まることになったのは,女房のいとこ兄弟(といっても年齢は一回りも上)と,女房の姉のだんな,それにわたしの4人。いとこ兄弟は酒豪,義兄も秋田出身で酒には強そう。わたしが酔いつぶれるのではないかと親戚中が心配していたことだろう。

まったくそう思われてもしかたがない症状だった。翌朝,激しい吐き気と下痢で動けない。それほど飲んだわけではない。ビール2本,日本酒コップ2杯くらいなので,ふつうなら二日酔いをする量ではない。午前2時頃,寝る前にはシャワーも浴び,酔いも多少さめていたくらいだ。どうも急性の胃腸炎を起こしたようだ。年に1〜2回はこんなことがある。疲れているときによく起こる。今回も確かにいろいろと重なって疲れていた。
葬儀・告別式から火葬場までの予定をわたしはすべてキャンセル。告別式までは控え室が使えたのでそこで横になる。その後は,寺院控え室が空くのでそこを借りて横になっていた。したがって,葬儀・告別式から火葬場までの段取りはとったが,わたしは参加できなかった。親戚中ばかりか,葬儀会場の人からも,二日酔いでつぶれていると思われたようだ。まあいい,ゆっくり休めればそれでいい。
(この続きはまた後日)