犬がわが家に

とうとうやってきた。
昼食を食べ,洗面所に整理棚を組み立ててから,娘とともに車で病院へ。父は娘の顔を見て,笑っているような表情。孫だとわかっているのだろうか。いまだに不明。
30分ほど病室に。それから犬をつれに父の家へ。娘は病院から地下鉄で家に帰る。
犬のえさや,つなぐためのロープなどを近くのホームセンターで買う。先週買った犬小屋は,組み立てたままでは車に入らない。ばらして車に入れ,犬をのせて帰路につく。
途中で犬が騒いで事故になるといけないので,高速道路は避けて,一般道路で帰った。途中,広い国道を走っているときに,突然,窓の外を見てほえ出す。ずっとおとなしくしていたのにどうしたのだろうか。しばらくしたら,また静かになった。
家に着くと雨が降ってきた。犬小屋を組み立てはじめると,雨はますます激しくなる。作業の場をカーポートに移す。そこには犬をしばってあり,焦って作業をしているときに,犬がしがみついてくる。犬も不安なのだろうが,こちらも疲れており,いらついてもいる。しがみついた犬をはらって,作業を進める。
雨は相当ひどくなってくる。最後に,犬をつなぐロープをどこに止めるか。杭を買ってきたが,土に打ち込んでもすぐに抜けてしまう。長い方の杭は,最後まで刺さらない。おそらく家の基礎にあたっているのだろう。何かの配管があるかもしれないので,あまり強引に打ち込むわけにもいかない。悩んだあげく,車のホイールにつなぐ。ちょうどよい行動範囲になった。
これからここで暮らすのだ。おとなしくしてくれ。