あいちサイエンスフェスティバルのイベントである市民向け講演会「先端科学技術と社会」の1つ。先週の益川先生に続いては,カーボンナノチューブの飯島先生。
カーボンナノチューブを中心に,これまでの研究成果を紹介。電子顕微鏡で原子を見ることが研究の出発点。電顕で原子の像を写し出すことに成功。ナノ世界に入っていく。ナノ世界では,金が踊るように動いている。小さくしていくと金の融点は下がっていくらしい。
そんな話を新鮮な思いで聞いていたが,家に帰って調べてみると,岩波科学ライブラリーに飯島澄男著「カーボンナノチューブの挑戦」が本棚にあり,1999年にその本を読んでいた。そして,その本に「踊る金の原子」のことも書かれていた。すっかり忘れてしまっていた。
内外の多くの賞を受賞している。ノーベル賞候補と言われながらも,なかなか実現しない。昨年は,グラフェンが受賞したため,ノーベル賞はきびしくなったとも言われている。
でも,現在も研究をされているようで,新しいテーマがあればすぐにでもそちらに向かいたいと,冗談ながらも本当にそうなりそうな勢いを感じた。