採血器具の使い回し

採血器具の使い回しがニュースになっている。本来は使い回しができない器具で,針だけ交換して,複数の人に使っていたらしい。素人考えでは,針を交換すればよさそうに思ったのだが,それでは感染症は防げないらしい。また,医療にあたっていた専門家が,わたしのような素人と同じような考えであったことにも驚いた。
わたしが小学生のころ,予防接種は何人か同じ注射器で受けていた。そのころは,注射針による感染症など,わかっていなかったからなのか。それとも,危険を知っていても,なかなか改善できなかったからなのか。細かな事情はよく知らないが,いつからか徹底されるようになった。
でも,慣れてくると意識は低下する。便利な道具が出回るのが当たり前の世の中だから,勝手に便利なものと解釈し,危険を冒すこともありそうだ。注射液の作り置きによる事故は論外にしても,安全な医療について,いま一度考え,見直すときではないかと思う。