インスタントのお茶は,お茶を出して乾燥させたもので,粉末のお茶は,お茶の葉を粉末状にしたもの。ということは,インスタントのお茶なら,そのまま水に溶かすだけで,クロロフィルが抽出されているのではないか。でも,ふつうのお茶では,クロロフィルの蛍光は観察できないので,この考えはうまくいかないはず。
とにかくやってみた。
この間使ったインスタントのお茶を,この間と同量ほどビーカーに入れて,そこに水を注ぎよくかき混ぜて溶かす。完全には溶けないようだ。
そこに紫外線LEDライトを当ててみたが,蛍光は見られなかった。
この時点で,もう無理だとわかっていたが,これをコーヒーフィルターでろ過した。なかなかろ過できない。
ろ液に再び紫外線LEDライトを当ててみた。やはり蛍光は見られない。
これが得られた液体。なかなかろ過できず,得られた量も少ない。
さらに紫外線LEDライトを当てたが,当然,蛍光は見られない。
この間,エタノールに溶かしてろ過したものと並べて見るとこんな感じ。水に溶かしてろ過したものは,やはりお茶そのものだ。
ろ過に時間がかかるところから,溶けきらない何かが多く混じっているようだ。エタノールに溶かした場合,それらが溶けていると考えられる。