墓じまい

女房の実家の墓は,義父がつくり守ってきた。昨年,義母が亡くなり,本来ならここに入るはずだが,今後のことを考えて,墓じまいをして,骨をある寺院に移すことにした。

義父が亡くなり,義母も高齢だったため,墓を守ってきたのは次女である女房だった。私もときどきいっしょに参った。女房には姉がいるが,いまは札幌に住んでいる。私たち家族が,女房の実家の近くに家を買い,できる範囲で手助けをしてきた。

でも,これから先はどうなるのか。この墓地には7人が眠っており,すでに30年以上過ぎた人がほとんど。娘は嫁に行き,息子がいるが,これをまかせるのはちょっと。そのように考えて,寺院に義母とともに納骨することに。

今日が墓の精抜きの日。経がはじまる前に最後の墓参りをした。

その後,精抜きの経。これでいよいよ墓じまいだ。

私の実家にも墓がある。母が亡くなったとき,父がつくったものだ。いまは父も同じ墓の中。妹と私が,年にそれぞれ1,2回参っているくらいで,最近は兄は来ていないと思う。こちらをどうするか,兄弟で相談をしはじめなくてはと思う。母の永代供養を永平寺に父が頼んだはずなので,父も永平寺の永代供養にするのがよいのかもしれない。

私たち夫婦はどうするのか。私はそもそも墓などいらないと思っていた。義父母たちを納骨した寺院に,私たちも納骨するのが便利で悪くないかも。

いずれにしても,墓や遺骨をどうするか,早いうちに決めておいた方が残されたものが困らなくてよいと思っている。