ゴキブリ

わが家にはゴキブリはいない。結婚して以来,3か所目の家だが,その3か所とも,ゴキブリが常駐したことはない。でも,まれに迷い込んでくることはある。特に,一戸建てのいまの家になってから,迷い込む頻度が多くなっているように思う。この5年間に5,6匹に出会っている。以前のマンションでは,10年ほど住んで,2,3回だったように思う。

何となく,決まった時期にやってくるようにも感じたので,ここに記録しておこうと思う。

今朝,リビングのシャッターを開けたとき,サッシのレールのところに,大きなゴキブリがいて,すぐに部屋に入ってきた。近くにあった一昨日の新聞を手に取り,逃げ込んだ辺りを刺激する。最初に現れた場所は,壁沿いの狭いところ。ここでは攻撃をあきらめ,敵がこちらに出やすいように,まわりのものを移動する。と,その瞬間,黒い流線型の生き物は,こちらの想定した動きをした。すかさず手にした新聞を振り下ろし,敵を打ちのめす。

どうも不慣れで,かなり激しく,必要以上の攻撃をしてしまったようだ。おまけに,自分の手を床に殴打。敵は無惨なすがたになり,床を汚してしまった。遺骸を処理してから,床を掃除する。手も痛む。

それにしても,こんなところにどうしているのだろうか。そんなふうに思ったまま,朝のこの事件を忘れていた。

夕食後,2階の自室に戻り,電気をつけた瞬間に,黒い影がわたしの机の下を走った。目の錯覚か? いや,確かにいた。いつ買ったかわからない古い殺虫剤があったので,それをもってきて,さらに古新聞も準備。そして,殺虫剤を机の奥の方から,部屋の中央に向かって噴射。3回目の噴射中に,敵はとうとう現れた。想定通り,部屋の中央に向かって走り出した。殺虫剤を直接あびせたら,そのまま仰向けに。念のため,古新聞も一振り。

朝と同様,少し気が動転していて,殺虫剤をまきすぎた。遺骸を処理した後,今度は殺虫剤でベタベタになった床を掃除する。

わたしの部屋には,ベランダに干してあった洗濯物が取り込んだままになっている。おそらく,これに付いてきたのだろう。このようなことは,この5年間で3回目くらいか。

季節によって,ゴキブリは少し行動範囲を広くし,繁殖をするのだろうか。それならば,その時期に確実に駆除しておく必要がある。それとも,近所でバルサンのようなものをしたのか。もしそうなら,これはなかなか困りものだ。わが家のように,家が密集しているところでは,近所で繁殖していれば,すぐにやってきそうだ。

さて,これからどうなるか。なかなか公開しづらい情報ではあるが,自分のための記録として,これからも出現情報を残していこうと思う。