プロらしくないプロ

義母の電気ポットの調子が悪い。どうもふたのパッキングがうまくついていなかったようだ。パッキングが悪くなったので,電気店で部品を購入し,その店で取り付けてもらったそうだ。ちょっと見ただけで,きちんとあっていないことがわかる。サービスで取り付けてくれたのだろうが,もう少しまともにできないものか。
湯を沸かすと絶えず蒸気がふたから漏れていたという。そのためだろうか,温度表示の内部に文字が読めないほど水滴がついている。ねじをはずしてパッキンをきちんとあわせたら,きれいに取り付けることができた。なぜこんな簡単なことができないのかと驚く。
さらに,どうしてか底に茶色のさびのようなものが。メーカーに電話で問い合わせたところ,赤水が入って内部にさびがつくことがまれにあるかもと。こんな状況で使えないので,義母はやかんで湯を沸かしているらしい。早速買い換えることに。
わが家の掃除機も壊れていて,わたしが応急処置をしたままずっと使っていた。もう半年くらいはたっているのではないか。いつ使えなくなってもおかしくない。そこで午後から近くの電気量販店へ女房と出かける。

まずは電気ポット。わが家で少し前に買ったものと同じ省エネタイプのお値打ち品を選択。掃除機は悩んだ。いまの使っているものは紙パックのないタイプ。これはゴミ捨てが面倒で,フィルターの手入れも大変。次は紙パック式に戻そうと思っていた。
いろいろ見ていたら,店員がやってきた。紙パック式とサイクロン式について,わかっている程度のことを説明する。あげくの果てに,紙パック式と書いてある掃除機をサイクロン式と説明する。ここに紙パック式と書いてあると指摘すると,書いてあるのが間違いだと。その店員がいなくなってから,その掃除機をあけて中を見ると紙パックが入っていた。さっきの店員も中をあけていたのに気づかなかったようだ。
また,紙パックを無駄なく使えるタイプを紹介してくれた。ふつうの紙パック式掃除機は,紙パックがいっぱいになる前に取り替え表示が出るそうだ。でも,1つ200円の紙パックを無駄なく使えるとしても,そのために20000円も高い掃除機を買う意味があるだろうか。そんな指摘をしたら,店員はすぐに引き下がった。
店員の説明を聞くのはそこまでにして,あとはカタログをていねいに読み,結局,サイクロン式を買った。いまのものは,以前のものよりも手入れが楽になっているように思った。実際はどうなるか。しばらく使ってみてのお楽しみ。

このように,近頃の店員は,商品の勉強が不足している。部品の取り付けに失敗するものもいれば,商品の説明を間違えるものもいる。指摘をしたらすぐに引き下がるような商品を勧めたりもする。だから信用ならない。自分でカタログをしっかり読んで,商品を選ぶ方が確かだ。最近はプロがプロらしくない。