生物の観察・実験に参加した。今日のテーマは「ドリーシュの実験」。ウニの卵があまりよくなかったのか,ドリーシュの実験はあまりうまくいかない模様。でも,ウニの発生を実際に観察するのははじめて。なかなか興味深い。さらに,事前に発生させていたプルテウス幼生も観察できた。
まずは,卵と精子の採取から。観察に使ったウニはバフンウニ。口器のまわりにアセチルコリンを注射する。ウニを水槽から取り出し,雌か雄かを言い当てていた。外観だけからよくわかるものだと驚いた。
放卵のようす。
以下は,生徒用顕微鏡の接眼部分にコンパクトデジカメをあてて撮影したもの。
未受精卵のようす。まわりに精子が写っている。
2007/02/17 11:58
受精すると受精膜ができる。受精膜があがってくるようすも観察できた。観察していたので撮影はできなかった。
2007/02/17 12:08
待つことおよそ2時間半。2細胞期になっていた。
2007/02/17 14:31
4細胞期になるまでは早い。
2007/02/17 14:57
32細胞期。
2007/02/17 17:18
ただし,同じ胚を観察しているわけではないので,時間については,その差がそのまま発生にかかった時間とはならない。
ドリーシュの実験。これも事前に発生させてあったもの。p-アミノ安息香酸を加えて受精膜をこわれやすくする。さらに,カルシウムイオンフリーの人工海水に入れて,激しく振る。カルシウムイオンがないと,細胞接着が阻害される。そのため,胚の割球が分離する。それをふつうの海水に戻して発生させたもの。
発生の進み具合が異なっている。大きさも何となく違うように思うが,わたしにははっきりした違いがわからない。
ここからは,ウニの解剖。口器(アリストテレスの提灯)を取り出すと,消化管がつながっている。
口器をさらに解剖。牙のようなものがついていることがわかる。