サイエンス・カフェ

午後から名古屋駅まで出かけて,サイエンス・カフェに参加。会場があったルーセントタワービル。

ヒトゲノム計画における日本の中心人物の一人である榊佳之先生が講師。ゲノムが語る人類の過去,現在,未来というテーマで1時間ほどお話があり,そのあと質疑応答。

かなり広範囲なテーマであるため,基礎知識がないとほんとうのところは理解できないのかもしれない。科学を語ることの難しさを感じた。でも,だからこそ科学について,もっと語る場が必要であるとも思った。

わたしとしては,ゲノム研究の未来についてのお話をもっと伺いたかった。メタゲノム研究はどこまで進んできているのか。マスコミで何かが騒がれると,世間はそれ一色になりがちだ。しばらく前はiPS細胞ばかりだった。でも,これからの社会に与える影響の大きさを考えると,メタゲノム研究もiPS細胞に負けることはないのではないか。

さらにさまざまな分野で,未来の社会に大きな影響を及ぼす科学研究があるのだろう。科学の進歩により,ますます多くの重要な分野が見えてきて,もはやそれらのすべてを押し進めるには資源(人や金)は不足してきているのではないか。どの研究に資源を注ぐべきか,それを決めるのはわれわれ一人ひとりである。その判断ができる情報と理解力が,ますます重要になってくると改めて感じた。