TeXに魅せられて

休日が終わってからは,何だかせわしない毎日で,ここの更新もできなかった。このままずるずると書かなくなりそうなので,何だろうと書いておこう。

娘の成人式が8日にあった。数年前にここに引っ越してきたので,こちらよりは卒業した小学校でと役所に連絡をして,ここから車で40,50分の母校で式に参加。朝6時から着付けとセットで,8時ごろ家に戻ってきた。8時半過ぎにわたしが車で送っていく。
会場である小学校で娘を降ろし,わたしは近くの図書館で時間をつぶす。1時間半くらいで娘から連絡。今度は娘の友だちも乗せて中学校へ。そこに多くの人が集まってきた。
あいにくの天気で,雨が降ったりやんだり。中学校は誰もいなく,門も開いていないので,門の周辺に新成人たちが集まり,なかまと再会を楽しんでいる。狭い道路なので,車が通ると大変。クラクションを鳴らしながら走っていく車もあった。
新成人たちのことなので,もう少し寛容な気持ちになれないものかとも感じた。でも,毎年このように中学校の門の前に集まるのなら,中学校としても,何らかの対応をしてもよいものなのに。中学校の冷たさも残念に思えた。

この日は息子の誕生日でもあった。でも,息子は大学受験間際で,その日も予備校の授業に。あと少しなので,できるかぎりのことはして欲しいものだ。

きのうの土曜日は出勤日だった。きょうは休み。片づけものをしているだけで午前中もほぼ終わりになってしまった。息子の数学を見ていたら妹から電話。家を建てる予定で,そのことで相談だった。妹と話している間に家族の昼食はすんでしまった。鏡開きができていなかったので,皆がそろう日曜の昼に,餅を食べようと約束していた。それなのに電話でわたしは参加できなかった。残念。

午後からも数学のプリントをつくったり,身のまわりの整理をしているだけで3時に。それから準備して犬の散歩。
散歩の途中でタンポポの花を発見。

こんなに寒いのに,もう花を咲かせるものがある。暖冬の影響なのか,ふつうのことなのか。
家に戻り,おやつを食べてから,また息子の数学。プリントをやらせながら,これを書いている。さあ,どれだけ解けているか。

息子のプリントも60回を超えた。数学I,A,II,Bは一通り,数学III積分のみ,Cが手つかず。息子の勉強のためではあるが,TeXの勉強と実験もかねている。数学III,Cまでつくれば,高校数学をTeXで組むノウハウが蓄積できる。
TeXは便利だ。標準のままでは,高校数学の一般的な教科書とは微妙に異なるデザインの部分もある。+や−などの演算記号が小さく,数字などと並べて組んだとき,やや下方に寄っている。これが最も気になるところだ。
また,問題番号など,自動でつけてくれるのはよいのだが,どこまで見栄えよくできるかも課題だ。単に問題文だけの組版しかしていないが,模範解答や解説,例題や学習事項のまとめなど,異なる体裁のものを,それなりのデザインで仕上げることができるかどうかも,超えなくてならない大きなハードルだ。
でも,わたしは期待している。わたしのような初心者であっても,簡単なマクロをつくって効率よく組んでいる。もっと深く理解できれば,何でもできるように思う。

TeXをうまく活用して,数学の教材を出版することは,10数年前から考えていたこと。数式の組版は専門の業者にまかせて,中身だけに専念するという選択もある。現在の社内での考えもそうだと思う。しかし,整った組版TeXによって自動でできるからこそ,原稿内容に専念できるのではないか。
最近は組版のわかる職人がほとんどいなくなった。美しい組版が何かを知らないオペレーターが,機械の使い方だけをならって組むことが多い。DTPになってからは,まったくの素人が文字組をするのがふつうになり,その常識のなさには閉口する。
きれいな数式を効率よく仕上げていくことがむずかしくなってくるのではないか。10数年前からの不安は,現実になってきていると思う。だからこそTeXなのだ。

でも,このように熱くなるのは,わたしがTeXに魅せられてしまったからかもしれない。冷静に勉強と実験を重ねて,確実にものにしていくため,この点だけは注意しなくてはならない。