はしかで休講の意味

大学ではしかがはやっており,休講になるところも多い。しかし,何のために休講にするのか。もともとはしかにかかっていて,症状が出ているなら,出歩くこともむずかしい。ただ,症状が出る前でも感染力はあるだろう。危ないと思ったら,大事をとるにこしたことはない。
ただ,大学側が休講を宣言するだけでは,学生によっては,遊びに出歩くことになる。接種をしていないなら,早めに接種する必要がある。自分はかからないと思っていてはいけない。自分はかかってもよいからというのも間違いだ。ワクチン接種は,多くの人がしっかりと行い,封じ込めないと意味がない。
このようなことを学生に向かってアナウンスしているのだろうか。大学だけではない。役所だって,親だって,きちんと対処する責任がある。日本は,先進国の中ではしかが多いと言われる。だからこそ,もっと対策が必要なのではないか。
ワクチンでウイルスを封じ込めることが大切であることを,もっとアピールすべきではないか。テレビや新聞では,いつ見ても同じようなニュースばかり。もう少し視点を変えたり,突っ込んだ解説が必要だと思う。

わが家の子どもたちは二人ともちょうど大学生。どうなっているのか確認してみた。娘は,卵アレルギーがあったため,ワクチン接種を遅らせていた。遅らせていたために,3種混合ワクチン(MMR)がはじまった。副作用が心配ではあったが,医者に相談して,このワクチンの接種を受けた。
息子は,引きつけを起こしたことがあったため,3種混合は避けようと言う話になった。1種類ずつ,間をあけて接種した。予防接種は,1回分のみ自治体の負担。残り2回分は自己負担だったがしかたがない。
わが家の状況はこの通り。ただ,ワクチン接種をしても,その後の流行は少なく,ウイルスにさらされていないため,十分な免疫になっていないとも言われている。予防接種をしているからと言って安心もできない。
インフルエンザなら,手洗いやうがい,マスクの着用など,いろいろな注意がさまざまなメディアから伝わってくる。でも,はしかについては,このような情報がほとんどないように思う。対策がないのか,PR不足なのか。