リットルの単位記号

単位記号は立体(ローマン体)を用いることになっている。また,通常は小文字を使う。ただ,その名称の由来が人名の場合には,1文字目を大文字で表す。
たとえば,長さの単位であるメートルはm,時間の単位である秒はsと表す。人名由来では,力の単位であるニュートンはN,圧力の単位であるパスカルはPaになる。
このルールで,体積を表すリットルはlになる。これは数字の1とまぎらわしい。そのため,国際単位系では,リットルには大文字でLと表すことを認めている。
しかし,日本の教科書類では,小文字イタリック体のエルを使うことが慣例となっている。それが,そろそろ見直されようとしている。
ところで,タイプライターでは,数字の1の代わりに小文字のl,数字の0の代わりに大文字のOが使われていたという。わたしもタイプライターを使っていたが,どうも記憶があいまいだ。持っていたタイプライターも処分してしまった。
女房に聞いたら,実家から30年前のタイプライターが出てきた。数字の0はあるが,1はない。やはり小文字のlを代用していたのだろう。