LaTeX版「定本解析概論」とわたしの「解析概論」

高木貞治著「解析概論」の新しい版「定本解析概論」が出た。LaTeXでの組版だ。

これだけの本を組むには,相当な技量が必要になるが,そのような組版ができる職人はほとんどいない。内容のわかる人が,LaTeXで組むのが現実的なのかもしれない。以前にも書いたが,学生のアルバイトには最適だろう。

書棚の奥から,30年以上前に買ったわたしの「解析概論」を取り出してみた。



もちろん読破はしていない。(^^ゞ あこがれだった。

ところで,高木貞治は1960年に亡くなっているので,来年1月にはこの本の著作権が切れる。どうせなら,ボランティアがLaTeXで組んで公開し,岩波書店が紙の本を出すという展開もおもしろいと思った。これからはそういうものも出てきてよいように思うのだが。