会社にも数箱だけになってしまった4×5フィルムの箱を1つもらった。富士フイルムの箱ははじめてだ。
このような4×5フィルムの箱は,かつては会社にごろごろしていた。写真を社内で撮ることもあり,現像ラボとの取り引きがあった。そのラボからもらったりしたのだろう。
写真の整理や一時保管,郵送などに便利だった。私は,本に掲載する写真を借りに行くときには,フィルムスリーブなどを入れて,その箱を持って出かけた。会社の書式の借用書を書き,1枚ずつスリーブに入れてから,その箱に丁寧におさめた。まだ若い頃,ある大学の先生から,丁寧な扱いを褒められたことがある。オリジナルフィルムなのに,扱いのひどい出版社もあると嘆いていた。