タンポポの花の観察

近所の公園に咲いていたタンポポを採取し,いろいろ観察をしてみた。ただし,その公園は草刈り直後で,小さな花を付けたタンポポが2,3あるだけだった。小さすぎて観察はしづらい。

タンポポの花を思われる部分は,ほんとうは花の集まり。花びらをそっと引き抜くと,花びらと雌しべ,雄しべ(これはなかなかわからない),がく(毛のようなもの)などがひとまとまりになった1つの花を取り出すことができる。

花びらは,1枚のようだが,5枚がくっついて1つになっている。まずはこれを確認しようと観察をはじめた。花びらの先を見ると,確かにギザギザの山が5つある。

でも,きょう採取してきた花からは,5枚の花びらがくっついて1つになっていることはわかりづらい。

花びらの先をカミソリで切って,スライドガラスの上にのせる。水を加えてカバーガラスをかけ,その上からおしつぶす。それを観察したものが次の写真。






ばね状のものが道管なのだろう。花びらにも道管が通っている。さらに驚いたことに,気孔らしいものが観察できた。気孔は,花びらの先端にあるようだ。

花の開閉には膨圧がかかわっているだろう。膨圧は,細胞が水を吸収し,膨張する力で生じる。つまり,膨圧の調節には,水分の加減が必要だ。だから,道管や気孔があるのだろうか。

最後に,雌しべ,雄しべ,がくの写真。