オシロイバナは,種子をつぶすとおしろいのような白い粉が出てくるところから,その名がついたと聞いた。そこで,出勤途中の街路樹の根元に生えているオシロイバナ(以前,赤と白のまだらの花を咲かせていたもの)から,種子を採取して調べてみることにした。
そろそろオシロイバナも終わりだろうか。種子もわずかにしかついていない。次の写真は,その貴重な1つ。
これをカッターナイフで切ってみるとこんなふう。
胚乳と思われる部分が白い。でも,固まっているような感じ。白い部分の下方にある黄色い部分が胚なのだろうか。
きょうの目的である白い部分を,手で取り出してみると,くずれて一部は粉状になる。指先で押しつぶすと,細かな粉になり,指先が白くなった。これがおしろいという名のもとなのだろう。
どう見てもこれはデンプンだ。デンプンの検出はヨウ素液。家庭にある代替品と言えばイソジンだ。まず,容器に粉を入れる。
そこにイソジンを。もう少し薄めてかければよかったが,色が変わっていることはよくわかる。やはりデンプンのようだ。