ドングリの浮き沈み

10月4日の散歩で拾ったドングリについて。それを洗っていて女房が発見した。同じようなドングリなのに,水に浮くものと沈むものとがあると。
さっそく,浮くドングリと沈むドングリとを譲り受けて実験開始。まずはコップの水に入れてみる。

中が詰まっているか,隙間があるかの違いだろうと推測できる。浮くドングリは,虫が中身を食ったのではないか。そのような仮説を立てたが,ドングリを外側から見ても,虫が出入りしたような穴は見当たらない。

では,半分に切って確かめてみよう。カッターナイフで簡単に切ることができた。そして,その結果は次の通り。

虫が原因ではなかった。仮説は間違っていた。浮くドングリは胚乳が成長していないのだ。

でも,どうして成長していないのに落ちるのか。新たな疑問が生じてきた。これに対する仮説は次の通り。

ドングリの実は,次のようにいくつかまとまってできていた。

それらは,鳥や虫にもねらわれるだろう。雨風によって,痛めつけられることもあろう。そのため,ある程度の個数をまとめてつくる。しかし,そのすべてに栄養を与え,胚乳を大きくするほどでもない。そのうちのいくつかが育てば,ドングリをつけた枝のもとから折れて落下する。
つまり,ドングリは,実の個数には余裕があるが,実際に育つものは,それらの一部である,という仮説だ。

さて,この仮説はどうやって検証しようか。