
科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている (宝島社新書)
- 作者: 丸山茂徳
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2008/08/08
- メディア: 新書
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1章だけがそのような内容だった。残る半分以上のページについては,確かに「おもしろい」内容ではあるが,わたしが期待していたものではなく残念だった。ただ,1章だけでも意味は大きいと思う。なお,同じ著者の別の本も買おうと思っていたが,よく調べてからにしようと思った。
「CO2を削減して地球温暖化を阻止しよう」はスローガンになっている。でも,その根拠は希薄だと思う。そして,疑わしいものはやめておいた方がよい,とわたしも以前は考えていたが,そのように考えると収拾がつかなくなる。また,いまのように,CO2だけに偏った発想では,思考停止を生むだけで,失うことの方が大きいように感じている。
良識ある科学者は,いままでは沈黙していたのだろう。不確かなことについては,あまり語らないのが科学者なのだから。でも,あまりに非論理的で,科学的思考という手法から指摘できることがあるのなら,もっと積極的になって欲しい。科学的思考の手法を紹介するだけで,非常に大きな意義があるとわたしは思う。
さまざまな視点から,きちんとした議論を行った上で,より好ましいと考えられるものを選択したい。そのためにも,科学者は説明義務がある。また,われわれ科学者以外のものは,それらを知ってよく考え,判断をしなくてはならない。今までに例を見ないほどに繁栄をきわめているものとして,これらのことは避けられないはずだ。