コップに入れておいたほぼ飽和を思われる食塩水を,別の容器に移した。コップには食塩水のしずくが残っていた。それを放置しておいたら,2時間程度で結晶が析出した。
まずはコンパクトデジカメのマクロ撮影。何枚か撮影したが,ブレたりピンぼけだったりで,なかなかシャープに写らない。よさそうなものを選んでみた。
肌色に写っているのはわたしの手。これはなくせなかった。
次に,デジタル一眼で撮ってみた。マクロレンズを持っていないので,ここまでしか近づけない。でも,カメラの感度がよいためか,少し高速のシャッターがきれ,ブレも若干少ない。
最後にルーペで観察した。そのようすをデジタル一眼で撮影してみた。なかなか美しい。
なお,結晶の中が“X”のように見えるのが興味深い。結晶が成長する過程で,角ができる。ここで不連続になり屈折率が異なるのだろう。
まあ,わたしが曖昧なこと書いているよりは,山崎昶先生が答える化学質問箱の方が詳しくてよい。
また,タッパーに少しだけ飽和食塩水を入れておいたら,半日程度で結晶ができてきた。そのようすは次の通り。
このようになるのは,水が蒸発していくため,溶けきれなくなった食塩が結晶となって析出することによる。
この現象をコップで実験したいのだが,コップに100gほど食塩水を入れると,結晶が析出するほど水が蒸発するのに,かなり時間がかかるようだ。上記のタッパーに入れた食塩水は,コップに入れたまま10日間放置したが,ほとんど結晶が生じていなかった。
なお,コップによる実験は,きょうもう一度やってみた。そのようすは次の通り。
最初に,電気ポット(90℃の表示)からコップに湯を入れる。
100gピッタリにするには,ちょっと根気と技がいる。最近の若い者は,このようなことをがんばってやろうという意識が低いように感じるのは,わたしが年をとったからか。この愚痴についてはまたいつか。
温度を測ると60℃。
100gに合わせようとしている間に,ここまで温度が下がる。60℃の湯にしたかったので,ちょうど予想通りだった。
次に,別に測ってあった食塩36gを入れる。
よくかき回して食塩を溶かす。
溶解度からは全部溶けるはずだが,なかなか溶けない。
はかりの精度に問題があり,その分がわずかに残ってしまったのかもしれない。
もう1つ同じ実験をした。食塩を1gほどひかえたら,すべて溶けきった。このように適当に調整するのは,実験としてはダメなことだが,ここしばらく,上記の食塩水と比較して観察しようと思う。