玄米の細胞

米で細胞を見ることができるとは,考えてみれば当たり前のことかもしれないが,なかなか新鮮に感じた。



割れてしまっているが,米の内部が小さな細胞の集まりであることがよくわかる。これが米だと思うと感動だ。そのまわりにあって,青くよく染まっているのが糊粉層のようだ。

プレパラートづくりが興味深いところ。すりガラスに水を少々。そこに米を。

あとは,すりガラスの上で米をこすって,顕微鏡で見ることができるような薄い切片にする。まずは片側を半分ぐらいまで削る。裏返して反対側からまた削る。こうして薄い切片にしていく。

薄い切片にした米をスライドガラスにのせて,トルイジンブルー液という染色液をたらし,カバーガラスをかけて検鏡。
拡大するとデンプン粒がよくわかる。

薄い試料にするのがなかなかむずかしい。すぐに割れてしまう。また,胚はとれやすく,胚がくっついた形の標本はできなかった。それどころか,均一に薄い切片をつくるのもむずかしい。厚すぎてカバーガラスが浮いてしまう。細胞が何層もあると観察しづらい。
かといって,いつまでもすりガラスの上でこすっていると,胚がとれたり,ぼろぼろになったりする。わたしのように下手のものは,いつやめるかが問題だ。欲を出してこすっているとこわれる。早めにあきらめると,厚すぎて観察できない。

最後に胚について。幼芽,幼葉なのだろうか。