天然信仰

 またまた2日パスしてしまった。18日は飲み会で,酔っぱらって帰って書けず。きのうは千葉にいて書けず。ほんとうは,千葉で書いてきょうアップしようと思っていたのだが,夜の9時半まで会議で,ホテルには10時にチェックイン。なんだか疲れてボーとしていただけ。
 あすから家族旅行で奈良へ行く。きょうも早く寝なくてはと思いながらも,このまま書かないと,しばらくとぎれてしまいそうなので。
 ビタミンCは,天然も合成も効果が同じだと,何とも当たり前のことを聞いた。天然と合成はよく対比される。しかし,化学物質について言う場合は,天然も合成もない。物質としては同じなのだから,その効果もまったく同じである。
 ビタミンCは,アスコルビン酸という化学物質である。アスコルビン酸の性質は,天然物質から抽出しようが,他の物質から化学合成しようが,変わるものではない。ただし,この物質には光学異性体があり,光学異性体どうしは生物に対する効果は異なるが。
 純粋な物質名ではなく,ある性質やある構造をもつ物質の総称だったり,それらの混合物の名称である場合は,天然と合成で性質が異なることもあるだろう。それは同じ物質,もしくは同じ組成ではないのだから当たり前だ。
 一般には,天然はよくて,合成はよくないという誤解があるのではないか。だから,ビタミンCが,天然と合成で効果が同じだと言われると,意外に感じるのだろう。さらに,天然は安全で,合成は危険というイメージもあるのではないか。天然成分の○×というようなCMもよくある。天然にも毒はあるというのに。