Inspiron15 3558をSSDに換装

昨年6月に,女房のノートPCを買い替えた。前回買い替えたときは劇的に動きが速くなったのに,今回はそういう印象がないらしい。確かに,起動にかなり時間がかかるし,アプリケーションの起動ももたつく。しばらく使っていると,それなりには動くのだが,起動させたらすぐに操作したい。

マシンスペックから考えて,ボトルネックになっているのはHDDだろう。私のThinkPadX201sはSSD化し,Windows10を入れたが,熱暴走のトラブルが解決できていない。さらにバッテリもダメになり充電ができないため,もう使う予定もない。このThinkPadX201sに入れたSSDを取り出して,女房のノートPC(Inspiron15 3558)に入れることにした。

ただ,女房のマシンには,電源受け口の破損もあり,その修理が購入価格の半分以上であったため,合わせて自分で修理することにした。

DELLのマシン修理を仕事としていたことがある息子の手を借りるはずだったが,その息子は急な発熱。39℃も熱があるので,私一人で実行することにした。前置きが長くなったが,以下にそのようすを記録する。なお,ここに書いたことはすべて自己責任で行ったものである。これを見て実行する場合も,それぞれの人の自己責任で。

まずはSSDをUSB接続して,内蔵HDDのクローンをつくる。これにはEaseUS ToDo Backup Free 10.0を使った。USB接続した後,Windowsのツールであるディスク管理で初期化。それからEaseUS ToDo Backup Freeを起動してクローンをつくる。

次は分解。分解方法が書かれたサービスマニュアルがDELLのサイトからダウンロードできる。Inspiron15 3558のマニュアルはここにある。こんなふうにMacBook Airでマニュアルを見ながら,丁寧に分解した。

はずしたネジは,表側,裏側それぞれにA4用紙の該当位置に貼って,紛失しないように,間違わないようにした。

キーボードの爪は,こんなものを使ってはずした。

キーボードを固定している爪をはずしたあと,奥に向かってずらすとはずれるのだが,これが最初はうまくいかなかった。また,ケーブルのコネクタのはずし方も迷ったが,マニュアルにある通りに90度回転させるようにするとはずれた。

なお,裏蓋には何か所か爪があり,はずすのには苦労した。少し力を入れないとうまくはずれないが,力を入れすぎると割ってしまう。要注意だ。

まずは電源受け口の破損について。開けてみて驚いた。これでは壊れる。受け口部品は,そこから出ている薄いプラスチックの出っ張りがネジでとめてあっただけのようだ。ケースのすき間にしっかりとおさまっているのでもなく,一方の側だけが支えられていて,もう一方は支えがない。さらに,下方は一部に支えがあるだけで,半分以上は宙に浮いた状態。それほど大きな力がかからなくても,折れてしまうのではないか。





100円ショップで買ったプラスチックのケース。これのふたがやわらかい材質だったので,これを適当に切って,すき間に入れて,電源受け口の部品を固定した。

これでダメなら,今度はエポキシ樹脂の接着剤でも使って,このあたりを固めてしまおうかと思う。

そしてSSDへの換装。これは簡単だった。ただ,マニュアルでは4か所とめてあるネジが,このマシンは2か所だけだった。何と,その2か所しかネジが締められない状態だった。



これをおさめて組み立てて完了。

驚くほど速く起動するようになった。また,アプリケーションの起動も速く,全体にキビキビした感じ。女房も満足のようで,起動がはやいので,スリープにしなくても,シャットダウンで十分と。

よかった,よかった。