ヤマザキマザック美術館など

今年のゴールデンウィークは,連休にしなかったので,2つの4連休をはさんで,3日間が出勤。いままでなら11連休になったところだったが,いろいろ事情があってこのようにしてみた。

また,女房の母が高齢で,一人にしておけない。ショートステイの間に出かけることも可能だったが,女房や私の他の予定がうまく合わず,旅行の計画を立てていなかったため,昨年同様に遠出もなし。一昨年まで,ゴールデンウィークには1,2泊の旅行に行っていたので,何となく物足りない感じ。

今日は母がデイサービス。女房も私も予定をあけていた。近場に出かけようと思っていたが,あいにくの雨なので,気になっていたヤマザキマザック美術館へ行くことにした。

朝9時に,母を介護施設まで車で送り,10時頃に女房と家を出た。バス停でバスを待っているときに雨が降り出し,バスに乗った頃には激しくなっていた。数分で最寄りの地下鉄の駅に着いた頃には,また雨はやんでいた。地下鉄に乗って新栄まで。1番出口から連絡している通路を通ってヤマザキマザック美術館へ。

女房はドニチエコ切符で100円引きの900円,私は通勤定期が使えたので割り引きなしの1000円。入場券とともにスタンプカードを受け取った。1年間に2回,3回と訪れると,プレゼントがもらえるようだ。振り返ったところで検札。そこで無料の音声ガイド装置を借りた。

エレベーターで5階の展示室へ。部屋の壁に絵画,部屋の中央には彫刻もある。展示物の多くに音声ガイドの番号がついている。その番号を装置に入力すると,音声ガイドが聞けるしくみ。すべて聞いていると時間もかかるので,適当にスキップしながら,まずは絵画をながめる。間近に見ることができるので,絵の具の細かなタッチまでよくわかる。

18世紀から20世紀までの300年もの間の絵画。同じ時代のものでも,同じ作家のものでも,印象がかなり異なることがある。古い時代の肖像画は肖像写真に通じるものがあると思った。いや,肖像写真が絵画を模していたのだろうが。

4階に移ると,家具やガラス製品。相当な点数が展示されていた。こちらもなかなか見もの。これだけのものを何年で収集したのだろうか。また,その費用はとつい現実的なことを考えてしまう。絵画などの美術品の価値は正直わからない。すごいと思うものもあれば,美術品とは思えないものもある。まったくの素人なので,自分の好き嫌いという感覚だけでながめる。

12時20分くらいに館を出た。入場したのは11時少し前だったと思うので,1時間半ほどで一通りをながめたことになる。それから地下のレストラン「トラットリア・トペ」で昼食。はじめは満席と言われ,店をあとにしたが,すぐに店員が呼びに来て,カウンター席が時間限定で空いていると。1時間以上余裕があったので,その席についた。

2000円のトペランチにスパークリングワインをグラスで注文。前菜,肉料理,パスタ,デザートという内容で,おいしかった。ワインがまわって気持ちもよい。1時間と少しくらいで店を出た。店を出たところで写真を一枚。

せっかくなので,ヤマザキマザック工作機械ギャラリーも見学した。iPadを渡された。それを展示物の前の写真にかざすと,工作機械が製品をつくり出す過程の動画が流れる。動画もこのシステムもなかなか興味深いが,はたしてiPadで動画を見る必要があるのかどうか疑問に思った。何より持っているのがわずらわしい。

工作機械の動きはながめていて飽きない。よくこれだけの速度で正確に動くものだ。このように自動化されることで,速く正確に加工ができるのだろう。ただ,旋盤を巧みに操る技術者は不要になる。工作機械の繁栄の背後で,人の仕事が失われていることも意識したい。

最後に記念写真のサービス。インダストリアルデザイナーの奥山清行がデザインした車であるK.07も,ヤマザキマザックの工作機械で部品がつくられているらしい。K.07も展示してあった。上半身の写真を撮影してもらい,K.07に乗っているように加工されたプリントをもらった。

ギャラリーを出た頃には,ワインのせいもあるが,二人とも眠くなっていた。母が帰ってくるまでまだ時間はあるが,早めに帰宅して,家でのんびりすることに。地下鉄に乗ってのんきにしていたら,乗換駅を通過してしまった。そのまま少し遠回りしたので,家に着いたのは4時頃だった。

自宅の近くで何枚か写真を撮った。






帰宅後,女房はそのまま横になった。母の介護で毎朝早いので疲れているのだろう。私は,昨日買ったインクジェット複合機のドライバのインストールなどをした。複合機の設置や女房のコンピュータの設定などは息子がやってくれた。このインクジェット複合機を買うことになった経緯についても記録したいが,今日はこのくらいにして寝ることにする。