義母が骨折

娘が婚約。その婚約者を誘って,義母とわが家とでいっしょに夕食。義父が好きだった寿司店に出かけた。ゆっくりと話をしながら,また酒を飲みながら,正月らしい前菜,刺身,天ぷらなどを楽しむ。もちろん寿司も。これで三代でお得意さんですね,と店の人も喜んでいた。

終わりかけた頃,母がトイレに立った。心配だったので女房がついていった。しばらくして,母が転倒したと女房が私を呼びに来た。

洋式トイレに人がいて,和式トイレに入ったらしく,そこで後ろ向きに転倒。背中を強打したようだ。かなり痛そうにしているので,店の人に頼んで救急車に来てもらった。7時半頃に救急車に乗り込み,7時40分頃に近くの救急病院に向かって出発。

救急車ではかったら血圧が210mmHg以上あった。ふだんは130〜140mmHgくらいなので,かなり興奮しているようすだ。そう言えば,以前に転倒して救急で診察を受けたときも,血圧がかなり上がっていた。それにしても今日は高すぎる。

7時45分に病院。すぐに救急治療室に入っていった。私と女房は待合室でそわそわ。9時15分頃に呼ばれて医師の説明。普通の画像ではわからなかったので,CT撮影をして遅くなったらしい。CT画像を見ると,胸椎の中央あたりの椎骨がわずかに変形していて,内側に少し裂けたようなものもある。

これは大変なことになった。でも,医師からは治療の必要はないと。肋骨には異常はなく,肋骨によってしっかりと支えられているので,そのまま固まるのを待つしかないとのこと。あとは,痛みを抑えるために鎮痛剤を使う。また,動かないと足腰が弱るので,痛みに耐えられる範囲で,動くようにとも言われた。

まじめそうな医師だったが,説明はあまり得意ではないようだ。こちらから聞き出さないと,短い言葉でおわってしまう。患者側はいろいろ心配で,少しでも情報が欲しいと思っているのだが,その気持ちはわかっていても,うまく対応できないのかもしれない。

CT画像の説明も,この部分が圧迫されて骨折していると説明がはじまるが,女房にはそれがどの位置から撮影した画像であるかもわかっていない。「横から背骨を見たようす」と私が補足するくらい。

かかりつけの医師にも伝えたいので,診断書も書いていただき,薬をもらって治療は終了。次は1週間後に経過観察。

母は痛そうだが,とりあえずはこれを受け入れるしかない。タクシーを呼んで10時頃母の家に戻った。母は自分でゆっくりと歩いてトイレに行けた。念のため,今日は女房が泊まることに。

娘とその婚約者には申し訳ないことをした。さぞ驚いたことだろう。本当に何が起こるかわからない。