この夏の旅行:小淵沢(1)

今年は夫婦二人で小淵沢に泊まり,小淵沢清里あたりでのんびりした。1日目が雨と思っていたので,サントリー白州蒸留所の見学や,藪内正幸美術館,くんぺい童話館と室内を中心に見学。2日目は好天になることを期待して,清里周辺の散策を予定していた。しかし,1日目の午後から天気が回復し,3時頃には青空が広がっていたのに,2日目はときどき雨が降る残念なものに。なかなかうまくいかない。

午前11時頃にサントリー白州蒸留所の近くに。でも,入り口の道に車の列。一瞬迷ったが,その列に入った。20分くらいで何とか駐車場に入れた。まずは受付で代表者の名前と連絡先を書く。それから博物館などがあるところまで少し歩き,そこで工場見学の予約をする。

この季節は事前の予約ができない訳がよくわかった。事前に予約しても,時間通りに中に入れないからだろう。

12時30分からの見学を予約。思ったより早い時間だった。急いでレストランで昼食にする。レストランも混んでいたが,名前を書いて待っていたら10分くらいで呼ばれた。

テラス席に案内された。混雑した室内よりも気持ちがよくてラッキーだった。そこからの景色。



女房は桶飯,私はチーズハンバーグ。このように,私たちの好みは大きく異なる。

ここは売店の入り口。白州はもちろん,山崎や響も売っていた。また,ウイスキーだけでなく,グラスや樽材を使ったコースターなどもあった。

指定されたテントで5分前くらいに行って待っていると,案内の方が現れて簡単な説明。そして見学がはじまった。

まずは醸造

発酵しているようすものぞくことができた。

ここでまた,どこかのお母さんが子どもに,酵母菌が細菌だという嘘を教えていた。酵母は,キノコやカビと同じ菌類であり,細菌類とは違う。説明したかったが,ぐっとこらえた。

次に蒸留。なかなかおもしろい形をしている。

そして,樽に入れて熟成。たくさんの樽が保管されていた。ここで地震が起こったら大変だなと思いながら,さまざまな年の樽をながめた。

およそ30分の見学の後,試飲会場へ。入り口でおつまみをいただく。でも,私は車の運転があり残念ながら飲めない。女房は運転免許を持っていないので,どうどうと試飲。最初は,新白州のハイボール,2杯目は白州12年の水割り。写真は12年の方。

女房曰く,ちょっと薄い,もう少し濃くないとチョコレートには合わない(つまみにチョコレートをいただいた),12年の方がまろやかで飲みやすい,(12年をさして)これいくらくらいするの? だった。

それからウイスキー博物館に。こちらが建物とその入り口。

パブの展示があった。こういう風景は好きだ。

サントリーウイスキーの歴史がある。もうすぐ55歳になる私の知らない時代のものがほとんどだが,なんとなくかすかな記憶が残るものもある。そう言えば,若かった頃はウイスキーは高かった。

最上階が展望室になっていて,そこからの風景はこんなふう。天気がよければもっと美しいだろうに。

2時頃にサントリー白州蒸留所を出て,次の目的地である藪内正幸美術館へ。車を停めて,少し歩くと現れる。歩いていたら,こんなに虫食った葉っぱがあった。夏になると葉もいたんできている。

この建物が美術館。

入り口の表札。

原画が多数展示されていて,のんびり鑑賞。それからコーヒーを飲んで,さらにのんびり。ただ,女房がコーヒーをこぼして大慌て。美術館の人が親切に対応してくれた。感謝。

外は天気がよくなり,そらはこんなふう。日差しが暑い。

そろそろ次の目的地へ。また車で移動して,くんぺい童話館に。こんな感じのところ。

こちらも静かでのんびりできる。中のようすはこんなふう。子どもが熱心に本を読んでいた。

ここでもまたのんびり。眠くなってくる。

東くんぺいという名を知らなかったが,このような絵には何となく見覚えがある。ホンワカ,ゆったりした絵で,いっそうのんびりした気分になる。若くして亡くなったようで残念だ。彼の遺志を継いで,この童話館ができているようだ。

くんぺい童話館の線路をはさんで反対側に,今日の宿がある。このようなところ。

静かなよいところ。家庭的な雰囲気のペンションだ。ペンションは久しぶりだ。私はどちらかと言えば,ビジネスホテルが性に合っているのだが,たまにはよいだろうとこの宿にした。

まずは風呂。風呂は1つだが,4部屋しか客室がなく,私たちが最初のようなので,先にゆっくり風呂に入った。3,4人で入れそうな風呂に,一人でゆっくりつかった。

6時半から夕食。これが本日のメニュー。

前菜の写真を撮り忘れた。まずは白のハーフボトル。


口に入れるとフルーティーな香りがあるが,味はさっぱりで料理に合う。

鴨の肉で野菜をくるんで食べる。まわりのソースもよいが,岩塩だけで食べるのもあっさりしていてよい。

白のハーフボトルはすぐに空になった。今度は,最後の肉料理のために赤のハーフボトルを注文。


こちらもフルーティーだがさっぱりした味。料理を出してくれた方が,「ここは標高1000mで,酔いがはやくまわりますので,お気をつけてお飲みください」と,私のペースが早いのを心配してくれた。

冷たいスープ。濃厚でおいしい。

魚料理。夏野菜がいろいろ入っていて楽しい。トマトソースがトマトトマトしていなくておいしい。

最後に肉料理。ここまでくるとかなりお腹が膨れていたが,やはり肉はうまい。

パンも3種類が出て,それぞれにおいしかった。

そしてデザート。

もう満腹。満足して部屋に戻り,すぐに横になってうとうとしてしまった。