Illustratorの合成フォント名に日本語を使てはダメなのか?

Illustratorの合成フォント,禁則処理設定,文字組みアキ量設定はよく使う。必要な設定は用意してあり,テンプレートを開けば,それらが使えるようにしている。

でも,Illustratorの合成フォントはトラブルが多いような情報もある。特に,合成フォント名を日本語にしてはいけないと,信頼している協力会社の人からも言われた。ネットで調べてみると,自身でスクリプトをつくったりして,相当凝った処理をしている人も,同様のことを書いている。

私の設定は,多くの人が間違いなく扱えるように,シンプルな日本語で合成フォント名をつけている。それでこれまで4年間,特にトラブルもなく処理してきた。いままで問題なく使えているのに,専門家がそれを否定する。この違いは何なんだろうか。

DTPのトラブル回避の方法は,理屈抜きで語られることが多い。障害が生じる条件がわかっていないことも多いのだろう。ちょっとした条件の違いで,起こったり起こらなかったり。回避するためには,あやしいところには近づかない。業務であれば当然そのような選択になる。

でも,そのような選択が,便利な機能を使えなくしていることもある。リスクを合理的に回避した上で,便利な機能を活用していくことが大切だ。

そのような情報がもっとないものかと悩む。本来は,Adobeがすべきことだとは思うが。

ところで,私の仕事だが,かつては,手作業でのフォント切り替えやアキ量変更が多かった。そのため,たまに自分で図解などをつくる場合も,文字入力はするが,適正な処理は協力会社任せにすることもあった。基本的には,組版や図解の制作は,協力会社に依頼しているので,自分で図解をつくることがイレギュラーではあるが。

でも,合成フォント,禁則処理設定,文字組みアキ量設定をきちんとつくっておけば,手作業はかなり軽減できる。便利になり,無駄な作業も軽減できたと思っているのだが,それがトラブルの元になるのだとしたらと,最近は不安になってきた。