官権リークス

大相撲の八百長疑惑は目新しいことではない。でも,警察が取り調べで知り得た別のことをリークするのは驚いた。八百長は犯罪ではないので取り締まれない。でも,それを外部に漏らしてよいものか。

権力者の不正を暴くためのリークは,権力者の無謀なふるまいを牽制するためにも必要だ。でも,権力者側がリークしたら,この世はどうなるのか。

このような指摘は,Twitter上では見かけたが,なぜかマスメディアは指摘しない。そろって八百長疑惑をあおる。皆がそろって言い出すと,あまのじゃくのわたしは嫌になる。本当にそうなのか。八百長だっていいじゃない。そのうち相撲なんか見なくなるだけ。

いや,相撲の批判ではなかった。警察が捜査上知り得た,犯罪とは関係ない情報を漏洩したこと(官権リーク)と,その官権リークへの批判がないこと。これらは相撲の八百長どころの問題ではないはずだ。何であろうと,権力者側が個人情報をリークすることは絶対に許してはならない。