都合のいい「うつ」

都合のいい「うつ」(祥伝社新書212)

都合のいい「うつ」(祥伝社新書212)

9月14日購入

うつ歴12年のジャーナリスト。自身の経験も含め,ジャーナリストと言うからには,さまざまな取材による事例があると思って読みはじめたが,まったくの期待はずれだった。

取材はそれほど多くなく,特に後半は,著者自身の考えをまとめただけという印象。わたしが欲しい「うつ」についての情報はほとんどなく,根拠のない意見の羅列。「うつ」についての情報を提供する本ではないと感じた。

最終章は,著者が言う通り,わたしには個人的な恨みにしか思えない。確かに腹立たしいことで,憂うべきことだが,この本で読みたいことではない。わたしだって,著者に恨みをいいたいくらいだ。よく内容を確かめずに買ったわたしが悪いのだろうが。